ロクロニウム誘発性筋弛緩とスガマデクスによるその拮抗の評価に際しての TOF-Cuff の有効性

TOF-Cuff.png・本研究の目的は、ロクロニウム誘発性筋弛緩とそれに続くスガマデクスによる拮抗後の TOF-Cuff(TOF-C)と TOF-Watch(TOF-W)データを比較することであった。

・全身麻酔下で手術予定の年齢 68-82 歳の高齢患者 20 名を本研究に登録した。麻酔導入後、TOF-C と TOF-W を用いて、ロクロニウム 0.6mg/kg 投与による筋弛緩を同時に評価した。筋弛緩の発現、PTC と 2Hz の四連刺激(TOF)反応後の最初の収縮反応が再出現するまでの持続時間を評価した。両モニターで TOF 刺激に対する反応が検出されたとき、筋弛緩を維持するためにロクロニウムの追加用量を投与した。手術後、TOF-W で 1-2 の TOF 収縮が観察された時に、スガマデクス 2mg/kg が投与され、TOF 比>0.9 に容易に回復するのに必要な時間を評価した。

・回帰分析により、ロクロニウム誘発性筋弛緩の平均[SD]発現時間(127.8(27.2)秒 vs 123.5(30.5)秒)、最初の PTC 単収縮回復までの時間[23.9(8.0)分 vs 25.4 (8.6)分]、TOF 刺激で最初の単収縮までの時間 [37.2(8.8)分 vs 38.9(11.1)分]、スガマデクスによる適切な拮抗までの時間 [139.2(30.6)秒 vs 151.8(31.5)秒] は、TOF-C と TOF-W との間で、統計的有意差がないことが分かった。Bland-Altman 分析でもまた、2 方法間に許容可能なバイアス範囲と一致限界を示した。

・TOF-C は、筋弛緩の深さと神経筋機能の回復の両方の評価に臨床的に適用可能である。

[!]:TOF-cuff筋弛緩モニタは、血圧カフと同じ形をしたTOF-cuffカフセンサを巻くだけで筋弛緩の状態を継続的に測定するモニタである。センサーを装着する手間がないので、便利ではある。

【出典】
Efficiency of the TOF-Cuff? for the evaluation of rocuronium-induced neuromuscular block and its reversal with sugammadex: a comparative study vs. acceleromyography.
J Anesth. 2018 Nov 24. doi: 10.1007/s00540-018-2587-4. [Epub ahead of print]

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