麻酔科勤務医のお勉強日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 外傷患者の酸素補充と高酸素血症:前向き観察研究

<<   作成日時 : 2019/01/04 07:15   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

・いくつかの指針にしたがって外傷患者の初期治療時に補助酸素が推奨されているが、支持するエビデンスは少ない。著者らは、2 つのレベル 1 外傷センター TC1 と TC2 における外傷管理の初期段階における補助的酸素の使用と高酸素血症の発生を明らかにすることを目的とした。

・本前向き観察研究では、年齢 16 歳以上の外傷患者を対象とした。病院前と病院内での補充酸素、動脈酸素分圧(PaO2)、転帰(院内死亡率、在位金期間、集中治療室在室期間)に関するデータを収集した。

・56 例の患者を含めた。女性は 22 人(39%)で平均年齢 49 歳(SD:18)、外傷重症度スコアの中央値は 9(IQR:4-14、n=49)であった。51 人の自発呼吸患者のうち 23 人(45%)が病院前補充酸素を受けたが、補充酸素を投与されなかった患者と有意差はなかった。病院内で 49 人の自発呼吸患者のうち 29 人(59%)が補助酸素を投与された。PaO2 の中央値は、4 人の挿管患者で 26.5 kPa[IQR:22.2-34.1]であり、補助酸素で自発呼吸した 8 人の患者で 12.3 kPa[IQR:9.7-25.7]であった。TC1 では、病院前(TC1:18[64%]; TC2:5[21%]、P=0.002)と病院内(TC1:24[92%]; TC2 :7[30%]、P<0.001)で有意に多い割合の患者が補充酸素を投与された。

・外傷患者の約 50% が、初期治療中に補助酸素を投与された。高酸素血症は補助酸素で治療された患者にとって共通した所見であり、挿管患者においてより顕著であった。

[!]:「kPak=7.5mmHg」なので、挿管患者で 198.8mmHg、自発呼吸患者で 92.3mmHg ということになる。挿管患者では確かに過剰だろう。

【出典】
Supplemental oxygen and hyperoxemia in trauma patients: A prospective, observational study
Acta Anaesthesiologica Scandinavica First published: 06 December 2018

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
外傷患者の酸素補充と高酸素血症:前向き観察研究 麻酔科勤務医のお勉強日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる