術中高用量レミフェンタニル注入は、術後早期の鎮痛剤消費量を増加させる:前向き無作為化二重盲式対照試験

・本試験の目的は、レミフェンタニルの術中注入がオピオイドに対する急性耐性を誘発するか否かを決定し、術後疼痛とオピオイド消費量をレミフェンタニル効果部位濃度で比較することであった。

・胃切除術を受けた患者 198 人を、レミフェンタニルの目標効果部位濃度を 0(1 群、n=39)、2(2 群、n=40)、4(3 群、n=39)、8(4 群、n=40)、12ng/ml(5 群、n=40)に維持するように無作為に割り当てた。術後疼痛強度とフェンタニル必要量を、術後 2、6、24。48 時間に記録した。

・術後 2 時間のフェンタニル必要量は、1 群と比較して 5 群で有意に多かった(376±116 vs 283±129μg、P=0.03)。しかし、術後 2 時間後の群間でのフェンタニル必要量に差はなかった。また、48 時間の総フェンタニル消費量は、全群で同様であった(1 群; 3106±629、2 群; 2970±705、3 群; 3017±555、4 群; 3151±606、5 群; 2984±443μg、P=0.717)。安静時と深呼吸時の疼痛スコアは、各検査時に全群で同等であった。

・術中胃切除術を受けた患者で、レミフェンタニル効果部位濃度 12ng/ml を術中に注入すると、術後早期のフェンタニル必要量が増加する。急性オピオイド耐性は、一般的な麻酔診療の用量よりも高濃度のレミフェンタニルによって発症するのであろう。

[!]:術中のあまりに高いレミフェンタニル血中濃度は術後早期のオピオイド急性耐性を誘発する。

【出典】
High-dose intraoperative remifentanil infusion increases early postoperative analgesic consumption: A prospective, randomized, double-blind controlled study
Kim, D., Lim, HS., Kim, MJ. et al. J Anesth (2018) 32: 886. https://doi.org/10.1007/s00540-018-2569-6

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