麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 異なる速度でのフェンタニルと高比重ブピバカインのクモ膜下連続注入:それは違いを生じるか?無作為化比較

<<   作成日時 : 2019/01/12 09:05   >>

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・これまでの研究の結果は、帝王切開(CS)麻酔のためにフェンタニルと高比重ブピバカインの連続的なクモ膜下注入を使用することが良質の麻酔を提供し、術後鎮痛を延長することを示した。本研究の目的は、フェンタニルの急速なクモ膜下注入とそれに続く高比重ブピバカインのゆっくりとした注射が術後鎮痛持続期間、麻酔の質、血行動態に影響を及ぼすかどうかを調査することであった。

・待機的 CS を受けた、年齢 18-40 歳、ASA-PS I/II の妊婦 56 名が、それぞれ 28 名の患者からなる 2 群に無作為に割り付けられた。正常連続群では、それぞれ 5ml の注射器で同じ速度で、フェンタニルと高比重ブピバカインの連続的クモ膜下注入を行った。急速連続群は、インスリン注射器を用いてフェンタニルを急速にクモ膜下注入し、続いて 5ml 注射器で高比重ブピバカインをゆっくり注射した。知覚ブロックの発現、最初のレスキュー鎮痛の時期、レスキュー鎮痛剤投与量、術後疼痛の程度、運動遮断の発現と持続時間、低血圧の発生率と持続時間、脊椎麻酔に関連した合併症を記録した。

・両アプローチで脊椎関連合併症、低血圧の発生率と持続時間、エフェドリンの投与量は同様であったが、急速連続群の方が、知覚ブロックが急速に発現し、知覚遮断レベルが高く、術後鎮痛が長かった。

・フェンタニルと高比重ブピバカインの急速連続注射は、麻酔の質が良好で長時間の術後鎮痛をもたらした。

[!]:薬液を急速注入した方が、クモ膜下腔での髄液との混和・拡散が促進される。高比重ブピバカインを同様に急速注入すると交感神経遮断が急速に広範囲となり、高度の低血圧が惹起されやすくなるので、フェンタニルだけを急速に注入した方が低血圧の発生率を多くすることなく麻酔の質を改善できるということかな。

【出典】
Sequential intrathecal injection of fentanyl and hyperbaric bupivacaine at different rates: does it make a difference? A randomized controlled study.
Korean J Anesthesiol. 2019 Jan 9. doi: 10.4097/kja.d.18.00173. [Epub ahead of print]

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