麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 人工膝関節全置換術後疼痛に対するマルチモーダルカクテルにおけるコルチコステロイド追加の有効性

<<   作成日時 : 2019/01/05 07:50   >>

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・コルチコステロイドを含むマルチモーダルカクテルの局所注入は、人工膝関節全置換術(TKA)後疼痛に一般的に使用される。しかし、コルチコステロイド追加が有益であるかどうかは決定的ではない。無作為化対照試験(RCT)のこのメタ分析は、TKA 後の疼痛緩和と膝関節機能回復に関して局所注入にコルチコステロイド追加の有効性を評価することを目的とした。

・PubMed、Web of Science、Embase、Cochrane Library を含む電子文献データベースで RCT を系統的に検索した。同定された 1,628 件の記録のうち、727 件の膝を含む 9 件の RCT がデータ抽出とメタ分析に適格であった。

・コルチコステロイドを含むマルチモーダルカクテルの局所注入は術後 12 時間以内の疼痛緩和に寄与しなかった(P>0.05)。しかしながら、24 時間から 72 時間までは、安静時の疼痛スコアを有意に減少させ(全て P<0.05)、術後のレスキューオピオイド総消費量を減少させた(P<0.05)。コルチコステロイドの局所注入後、膝関節可動域(ROM)は、術後 1 日目(POD1)と POD2(P<0.05)に改善され、入院期間は短縮された(P<0.05)。しかしながら、POD2 より後の膝関節 ROM、C反応性タンパク質値、KneeSociety スコア、術後悪心嘔吐、創部合併症の発生を含む他の転帰に、有意差はなかった(すべて P>0.05)。

・マルチモーダルカクテルにコルチコステロイドを追加すると、術後疼痛が改善され、膝関節機能回復が促進され、TKA 後の入院期間が短縮されたが、コルチコステロイドの局所注入は悪心嘔吐の軽減に効果がなかった。

[!]:ステロイドの作用機序から言って、術直後よりは、1〜 2 日目の炎症反応を軽減し、疼痛緩和、機能回復に寄与するのだろう。

【出典】
Ef?cacy of Additional Corticosteroid in aMultimodal Cocktail for PostoperativeAnalgesia Following Total Knee Arthroplasty: AMeta-Analysis of Randomized Controlled Trials
Pain Practice ? Chai X, et al. January 02, 2019

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