ハイリスク患者における脊椎麻酔下の腰椎手術:後向き分析

・腰椎手術は全身麻酔または局所麻酔(硬膜外または脊椎麻酔)で実施できる。全身麻酔(GA)は一般的に使用されている方法である。付随する合併症のため全身麻酔が危険であったり、禁忌となる可能性がある。過去 10 年以来、腰椎手術に際して区域麻酔を支持する入手可能な文献が次第に増加してきた。しかし、高リスクの腰椎手術では、脊椎麻酔の利点は明らかではない。ここで著者らは全身麻酔が禁忌である症例で、脊椎麻酔(SA)の彼らの経験を提供した。

・これは Bhopal の Balsal 病院で行われた後ろ向き研究であった。本研究の目的は、GA が禁忌である腰椎手術を受けたハイリスク患者における SA の転帰を調査することであった。坐位で高比重ブピバカインを用いて脊椎麻酔を実施した。知覚レベルを評価した後、患者は腹臥位になった。手術中ずっと、血行動態パラメーターをモニターした。手術終了時に、患者を仰臥位に戻し、手術室から退室させ回復室で監視した。術後麻酔回復室(PACU)在室時間、血行動態の変化、悪心嘔吐の発生率、尿閉、脊椎麻酔後頭痛、鎮痛剤使用、知覚ブロックの消褪、入院期間が記録された。患者と外科医の満足度も評価した。

・合計 18 人の高リスク腰椎疾患患者が本研究に含まれた。18 人の患者のうち 12 人の患者は ASA 分類 IV であり、6 人は ASA 分類 III であった。10 人の患者が微小椎間板切除術を受けた一方、8 人の患者が脊柱管および外側陥凹減圧術を受けた。いずれの患者も麻酔や手術合併症をきたさなかった。術後鎮痛は優れていた。術後嘔吐と尿閉の発生はなかった。2 人の患者(11.11%)だけが悪心を発症した。外科医と患者の両方の満足度は高かった。SA は全身麻酔より 12% 安価であった。

・脊椎麻酔は、ハイリスクの腰椎手術で、全身麻酔に代わる安全で信頼性の高い満足のいく代替麻酔法である。術後の合併症率や死亡率は、脊椎麻酔と鎮痛法によって軽減できる。手術時の循環動態安定性が良好で、費用対効果も向上する。

[!]:ハイリスク患者の脊椎手術は脊椎麻酔で安全に施行できると。

【出典】
Lumbar spine surgeries under spinal anesthesia in high risk patients: A retrospective analysis.
World Neurosurg. 2019 Jan 22. pii: S1878-8750(19)30117-2. doi: 10.1016/j.wneu.2019.01.023. [Epub ahead of print]

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