帝王切開分娩に際しての麻酔科医の専門性と全身麻酔の使用

・産科麻酔のガイドラインは、ほとんどの患者において帝王切開分娩のために脊柱管麻酔(すなわち、脊椎麻酔か、または硬膜外麻酔)を推奨している。産科麻酔における麻酔科医専門性と、全身麻酔を受ける可能性との関連については、ほとんどわかっていない。著者らは、ジェネラリストと産科専門麻酔科医によって治療された患者の帝王切開分娩に際しての全身麻酔の使用を比較するために後ろ向きコホート研究を行った。

・著者らは、2013 年から 2017 年まで、ある大学関連医療センターで、単胎妊娠のために帝王切開分娩を受ける患者を調査した。電子カルテからデータを抽出した。著者らは、産科麻酔における麻酔科医専門性と、帝王切開に際して全身麻酔を受ける可能性との関連性を推定した。

・著者らの被験者中の帝王切開分娩のうち、4,052 件中 2,049 件(65.4%)が産科専門麻酔科医によって行われ、4,052 件中 1,403 件(34.6%)がジェネラリストによって行われた。全身麻酔の使用は、専門医とジェネラリストによって治療された患者では異なっていた(7.3% vs 12.1%;P<0.001)。調整後、全患者の中で(調整オッズ比、0.71; 95%CI、0.55~0.92;P=0.011)と、緊急手術に限定したサブ群分析(調整オッズ比、0.75; 95%CI、0.56~0.99;P=0.049)では、産科専門麻酔科医によって治療された患者の方が、全身麻酔を受ける確率が低かった。夕方と週末の分娩に限定したサブ群分析では、麻酔担当医の専門性と全身麻酔を受ける可能性との間に関連性はなかった(調整オッズ比、0.76; 95%CI、0.56~1.03;P=0.085)。

・産科麻酔科医による治療は、帝王切開に際して全身麻酔を受ける可能性が低いことと関連していた。しかし、この調査結果は、夕方と週末の分娩に限定したサブ群分析では一貫しなかった。

[!]:産科麻酔のガイドラインは、ジェネラリストよりは、やはり産科専門麻酔科医によりよく浸透しているということだな。夕方や週末では全身麻酔の比率が専門医でも増加する(さっさと終わらせたいから?)から、差がなくなるのかな?

【出典】
Anesthesiologist Specialization and Use of General Anesthesia for Cesarean Delivery
Anesthesiology. 2019 Feb;130(2):237-246. doi: 10.1097/ALN.0000000000002534.

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