脊椎麻酔下の待機的帝王切開分娩時の母体低血圧管理におけるノルエピネフリンの有効性と安全性

フェニレフリン2.png・帝王切開分娩のための脊椎麻酔中に母体低血圧はよく起こり、全身血管抵抗の減少が重要な一因として認識されている。したがって、動脈血管を収縮させる血管収縮薬を用いてこの効果を打ち消すことが適切であり、純粋なα-アドレナリン受容体作動薬であるフェニレフリンが治療のための現在のゴールドスタンダードである。しかし、フェニレフリンは用量依存性の反射性徐脈と心拍出量低下に関連しているため、特定の状況下では母体と胎児が危険にさらされる可能性がある。近年、より古く、伝統的な昇圧剤ノルエピネフリンは、そのα-アドレナリン作用に加えてその軽度のβ-アドレナリン作用のためにますます注目を集めている。

・著者らは、待機的帝王切開分娩のための脊椎麻酔におけるノルエピネフリン投与に直接関連する論文について利用可能な文献を検索した。ノルエピネフリンの単独使用またはフェニレフリンとの比較で 9 件の報告が見つかった。

・結果は、母体低血圧への対処におけるノルエピネフリンの有効性はフェニレフリンのそれと同様であり、明らかな母体または新生児の有害転帰をきたすことなく、徐脈の発生率が低く心拍出量が大きいことを示している。さらに、ノルエピネフリンのコンピュータ制御閉ループフィードバック注入、手動制御の可変速注入のいずれでも、等効力のフェニレフリン注入またはノルエピネフリンボーラスよりも正確な血圧管理を提供する。

・したがって、限られた入手可能な文献に基づくと、ノルエピネフリンはフェニレフリンに代わる有望な代替薬であると思われる。しかし、日常的な適用を始める前に、より有利な質の高い研究がなされてしかるべきである。

[!]:100ml の生食にノルエピネフリン 1mg を加えて、小児用点滴で微量持続投与するのがよいかな~・。

【出典】
The Efficacy and Safety of Norepinephrine and Its Feasibility as a Replacement for Phenylephrine to Manage Maternal Hypotension during Elective Cesarean Delivery under Spinal Anesthesia.
Biomed Res Int. 2018 Dec 31;2018:1869189. doi: 10.1155/2018/1869189. eCollection 2018.

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