ケタミンにフェンタニル追加は救急部挿管での血行動態、挿管状態、死亡率を改善するか?:系統的レビュー

ケタミン.png・ケタミンは救急医療の全身麻酔に頻繁に使用される導入剤である。一般的には血行動態的に安定していると考えられているが、高血圧や頻脈を引き起こし、ショックをきたしたり悪化させたりする可能性がある。ケタミンの効果は、導入剤にフェンタニルを添加することによって改善する可能性がある。著者らは、ケタミンと筋弛緩薬からなる導入剤にフェンタニルを追加することよって、導入後血行動態、挿管条件、死亡率に及ぼす影響に関してエビデンスを特定するために系統的レビューを行った。

・著者らは、Cochrane ライブラリ、EMBASE、MEDLINE、PROQUEST、OpenGrey、臨床試験登録簿を検索した。研究の問題に関連した追加文献を特定するために、著名な著者には連絡を取った。入院前か、または救急部での環境での成人患者の気管挿管に関するものであり、血行動態、挿管状態または死亡率のいずれかの評価項目があり、ケタミンと筋弛緩薬の導入剤を扱った研究が含まれた。検索結果は 2 人の研究者によって別々にレビューされ、意見の相違があった場合には 3 人目の研究者によって判断された。

・研究の疑問に部分的に答えた 1 つの観察研究が特定された。

・研究の質問に部分的に回答した観察研究は 1 つだけ同定された。この論文は、フェンタニルで前処置を行うと、プロポフォール、ミダゾラム、ケタミンで見られた現象である導入後低血圧の発生率が増加することを実証していた。これらの薬剤間の低血圧の差は統計的に有意ではなかった。これが患者中心の転帰に与える影響は明らかではない。

[!]:ケタミン導入にフェンタニルを追加しても、導入後低血圧の頻度を増加させるだけかもしれない。

【出典】
Does the addition of fentanyl to ketamine improve haemodynamics, intubating conditions or mortality in emergency department intubation: A systematic review.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Jan 15. doi: 10.1111/aas.13314. [Epub ahead of print]

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