全身麻酔中の不適切な筋弛緩の頻度

・著者らは、不適切な術中筋弛緩(NMB)の頻度を明らかにするために電子カルテデータを使用して、後ろ向き観察研究を行った。

・三次医療大学関連病院の手術室で、非脱分極性 NMB を使用して、全身麻酔を受けた外来または入院患者で、ASA-PS 1~5 の成人患者 129,209 人を対象とした。手術室に到着する前に挿管された患者、肝移植や心臓手術を受けた患者、手術終了時に挿管されたままの患者は除外した。

・主要評価項目は、(1)患者に体動があったとする記載、および(2)NMB を追加するよう術野側から要求があった記載、それに続く NMB 剤投与によって定義された、不適当な NMB であった。

・合計 1261 人の患者(1.0%)が、術中体動(369 例、0.29%)を示すか、追加 NMB 剤の術野側からの要求を促した(921 例、0.71%)。傾向分析は、不適当な NMB の年間発生率は変動を示し、基準 1 と 2 については 2004 年から 2013 年にかけて増加した。

・NMB を使用したすべての全身麻酔下の手術のほぼ 1% が不適切な筋弛緩を示し、その結果手術が中断された。これらのデータは、筋弛緩薬と NMB モニタリングの現在の使用は、患者を不適切な筋弛緩にさらしていることを示唆している。この現象のリスクから、さらなる研究がなされてしかるべきである。

[!]:1.0% とはかなり少ない気がするな。麻酔診療録にわざわざそこまで記載しないしな。不適切な筋弛緩が、当院ではどれくらいあるだろうか? 10% 程度だろうか?

【出典】
Frequency of inadequate neuromuscular blockade during general anesthesia.
J Clin Anesth. 2017 Feb;36:16-20. doi: 10.1016/j.jclinane.2016.09.020. Epub 2016 Nov 2.

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