ニコチン依存性の高い高齢患者における術後の疼痛転帰に及ぼす術前禁煙の影響

・研究の目的は、高ニコチン依存症の高齢患者で、肺癌の胸腔鏡下根治的切除後の術後疼痛と鎮痛剤消費量に及ぼす術前禁煙の影響を調査することであった。

・2017 年 7 月から 2018 年 7 月まで、待機的胸腔鏡下根治的肺癌手術を受けた年齢 60~70 歳の合計 107 人の男性患者を 3 群に登録した:A 群(ニコチン依存性が高く、術前 3 週間未満しか禁煙できなかった、n=36)、B 群(ニコチン依存性が高く、術前に 3 週間以上禁煙した、n=38)、C 群(非喫煙者、n=33)。術後のスフェンタニル消費量、安静時と咳嗽時の視覚アナログスケール(VAS)疼痛スコア、レスキュー鎮痛、オピオイド関連有害事象、患者満足度を術後 0~48 時間に評価した。

・患者特性は 3 群間で同等であった。術後 0~48 時間のスフェンタニル消費量と VAS 疼痛スコアは、C 群よりも A 群と B 群の方が有意に高かった。さらに、B 群は、A 群よりもスフェンタニル消費量が少なく疼痛スコアが低かった。レスキュー鎮痛剤の必要性、患者満足度、嘔気嘔吐、呼吸抑制、過鎮静過食を含む術後有害事象の発生率には 3 群間に差はなかった。

・禁煙を余儀なくされたニコチン依存性の高い男性患者は、非喫煙者と比較して、胸腔鏡下根治的肺癌手術後に、より重度の痛みを経験し、より多くのスフェンタニルによる治療を必要とした。さらに、手術の少なくとも 3 週間前の術前禁煙は、手術後 3 週間未満の禁煙よりも良好な術後疼痛転帰をもたらした。

[!]:禁煙時間が短いと手術後の痛みが強く、オピオイド必要量が増加すると。

【出典】
Effect of preoperative smoking cessation on postoperative pain outcomes in elderly patients with high nicotine dependence.
Medicine (Baltimore). 2019 Jan;98(3):e14209. doi: 10.1097/MD.0000000000014209.

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