結腸直腸手術後の消化管機能の回復に及ぼす周術期リドカイン静脈内投与の効果のメタ分析

・正常な消化管(GI)機能の回復は、結腸直腸手術後の回復の重要な決定要因である。このメタ分析の目的は、周術期のリドカイン静脈内(IV)投与が大腸切除術後の消化管機能の回復に役立つかどうかを評価することであった。

・2018 年 7月 1 日に Ovid Medline、PubMed、Embase、Cochrane ライブラリー、clinicaltrials.org で包括的な検索を行った。参照リストの手動検索も行った。包含基準は以下の通りであった:周術期マルチモーダル鎮痛処方の一環としてプラセボ(0.9% 生食注入)と比較して周術期投与された静脈内(IV)リドカインの無作為化対照試験(RCT)、成人(年齢>16 歳)、開腹または腹腔鏡結腸直腸切除術。除外基準は、非結腸直腸手術、非プラセボ比較薬、小児、非全身麻酔、薬物動態学的研究であった。主要評価項目は初回腸蠕動開始までの時間であった。副次的評価項目は、初回放屁までの時間、食餌開始までの時間、悪心嘔吐、イレウス、疼痛スコア、オピオイド鎮痛剤消費量、在室期間であった。

・119 件の研究がスクリーニングされ、9 件の RCT が選択基準を満たした(405 人の患者、4 件の腹腔鏡下手術、5 件の開腹手術研究)。IV リドカインはプラセボと比較して初回腸蠕動開始までの時間を短縮した[7 件の研究、325 人の患者、平均加重差 - 9.54 時間、95%CI 18.72-0.36、p=0.04]。プラセボと比較して IV リドカインの方が、イレウスは少なく、疼痛スコアは低く、入院期間は短かった。

・周術期 IV リドカインは、結腸直腸手術後の消化管機能の回復を改善する可能性がある。効果の大きさを測定し最適な用量/期間を評価するためには、大規模な有効性試験が必要である。

[!]:リドカインの静脈内投与が腸蠕動を改善するのはどういうメカニズムなのだろうか。やはり、鎮痛を介して、交感神経と副交感神経のバランスが変化するからか。

【出典】
Meta-analysis of the effect of perioperative intravenous lidocaine on return of gastrointestinal function after colorectal surgery.
Tech Coloproctol. 2019 Feb 5. doi: 10.1007/s10151-019-1927-1. [Epub ahead of print]

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