三次紹介センターにおける妊娠中の非産科手術のための麻酔:16 年間の後向き対症例対照研究コホート研究

・この後向き、対症例対照コホート研究は、単一の三次紹介病院での手術を必要とした妊娠の発生率、適応症、麻酔法、転帰について明らかにしている。

・2001 年から 2016 年までに、妊娠進行中に非産科手術を受けた 171 人の患者の病院記録の後ろ向きレビューである。これらの女性の妊娠転帰を、まず第一に、全ての同時期の非手術患者(n=35411)と比較し、第二に、年齢、出産時期、出産歴をマッチさせた 684 人の非手術対照患者と比較した。

・妊娠中の非産科手術の発生率は 0.48% であり、ほとんどの場合妊娠中期(44%)に全身麻酔下(81%)に行われた。腹腔内手術(44%)が最もよく行われた手術であり、主に腹腔鏡が使用された(79%)。手術を受けた女性の方が早期に分娩しており、頻繁に早産であった(25% vs 17%、P=0.018)。出生時体重は有意に低かった[中央値(95%CI)3.16(3.06~3.26) vs 3.27(3.22~3.32)kg、P=0.044]。手術が全身麻酔下で行われた場合、出生時体重が低い頻度が高かった(22% vs 6%、P=0.046)。全体的な妊娠転機は、手術が行われた妊娠期や手術の部位(腹腔内 vs 腹腔外)の影響を受けなかった。しかしながら、外科手術に続発した早産は他の妊娠期と比較して妊娠第 3 期中の手術の方が高かった(10% vs 0、P<0.001)。

・手術を受けた妊婦は頻繁に早産をきたし、彼女らの新生児は出生時体重が低かった。腹腔鏡手術は有害な妊娠転帰の発生率を増加させなかった。全身麻酔は出生時低体重と関連していた。これらの関連性が因果関係を示唆しているのか、それとも手術となった原疾患の重症度を反映しているのかは、依然として推測にとどまる。

[!]:妊娠中に非産科的手術を受けると、早産をきたしたり、低出生体重となったりする頻度が高くなるようだ。

【出典】
Anesthesia for non-obstetric surgery during pregnancy in a tertiary referral center: a 16-year retrospective, matched case-control, cohort study
International Journal of Obstetric Anesthesia Devroe S, et al. February 15, 2019

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