オンポンプ拍動下冠動脈バイパス術中の心拍数減少のための超短時間作用型β遮断薬ランジオロールの有効性

・超短時間作用型β遮断薬であるランジオロールを使用して心拍数(HR)を低下させることは、オンポンプやオフポンプの拍動下冠動脈バイパス術(CABG)時に、慎重な遠位側吻合を完了するのに役立つ。最も効果的な用量が確立されていないため、著者らはランジオロールの HR を減少させるための有効性を調査する。

・浜松大学病院単施設での観察非盲式薬力学コホート研究で、拍動下 CABG を受ける 28人の患者を対象として、ランジオロール 5μg/kg/分を開始し(時間 0)、その後左内胸動脈(LITA)から左前下行枝(LAD)吻合中に 10 分間隔で 15、25、35μg/kg/分まで増やした。

・薬力学は、S 字型最大抑制効果モデルを用いて特徴付けられ、ランジオロール用量による HR の減少率を決定した。評価した 4 つのランジオロール注入点において、ベースライン(平均±SD) HR (85±10 bpm)は、それぞれ 81±9、71±10、67±9、67±9 bpm に減少した。ベースライン有効用量値(ED 0)からの HR の推定最大減少% は、-21.5(-25.3~ -17.8)[平均(95%信頼区間)]% であり、ED50、ED90、ED95 は、それぞれ 9.5(9.0~10.1)、25.0(22.5~27.6)、35.2(30.3~40.1)μg/kg/分であった。

・ランジオロールは最大でベースライン HR の 20% をわずかに超えて HR を減少させた。したがって、ランジオロール 25μg/kg/分は、オンポンプ、拍動下 CABG 中の LITA-LAD 吻合時に十分な用量である可能性がある。

[!]:オンポンプ・ビーティング CABG 中の、ランディオロールの投与速度は、25μg/kg/分程度が良さそうだと。


【出典】
Effective Dose of Landiolol, an Ultra-Short-Acting β-Blocker, to Decrease Heart Rate During On-Pump, Beating Coronary Artery Bypass Grafting
Journal of Cardiothoracic and Vascular Anesthesia Available online 13 February 2019

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