糖尿病のある集中治療室患者における院内合併症:従来型と制限のないブドウ糖投与プロトコルの前後研究

・糖尿病(DM)のある重症患者は院内合併症の危険性が高く、そのような患者に最適な血糖目標は不明のままである。最近、DM 患者に対してより自由度の高い血糖管理アプローチが提案されているが、その合併症への影響に関しては不確実性が残っている。

・著者らは、DM を有する ICU 患者で、制限のない血糖目標の方が合併症がよく見られるだろうという仮説を検証することを目的とした。このように、著者らは、制限のない(ブドウ糖目標:10-14mmol/L) vs 従来の(ブドウ糖目標:6-10mmol/L))ブドウ糖管理の逐次的前後試験に含まれた、DM を有する最初の 400 人の重症患者の院内合併症を比較した。

・研究した 400 人の患者のうち、制限のない患者 165 人(82.5%)と従来型対照群の 177 人(88.5%)が、少なくとも 1 つの院内感染合併症を登録されていた(P=0.09)。ICU 入室と退室と間に診断された臨床的に意義ある合併症を比較すると、制限のない群と従来型対照群との間では、感染症(制限のない管理の調整オッズ比[aOR]:1.15[95%CI:0.68-1.96]、P=0.60)、心血管系(aOR 1.40[95%CI:0.63-3.12]、P=0.41)、神経学的合併症(aOR:1.07[95%CI:0.61-1.86]、P=0.81)、急性腎障害(aOR 0.83[95%CI] 0.43-1.58]、P=0.56)、院内死亡率(aOR:1.09[95%CI:0.59-2.02]、P=0.77)のオッズに差はないことがわかった。

・本前向き前後研究では、糖尿病のある重症患者で制限のないな血糖コントロールは、院内感染、心血管、腎臓、神経学的合併症のリスク増加と関連していなかった。

[!]:重症患者で、厳密な血糖コントロールをしても、転機に差はなさそうだと。

【出典】
Hospital‐acquired complications in intensive care unit patients with diabetes: A before‐and‐after study of a conventional versus liberal glucose control protocol
Acta Anaesthesiologica Scandinavica ? Luethi N, et al. March 19, 2019

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