手術室での麻酔導入および気管挿管時の酸素飽和度低下に対する経鼻または鼻咽頭部無呼吸酸素化の効果

・研究の目的は、経鼻または鼻咽頭カテーテルを通した無呼吸酸素化が、麻酔導入および気管挿管中に低酸素血症および酸素飽和度低下を打ち消す可能性があるかどうかを調査することであった。

・無作為化比較試験の記述レビューで、待機的手術の ASA I-II 患者 が対象。PubMed と Embase データベースで無呼吸酸素化についての研究を検索した。このレビューには、成人の気管挿管の設定における介入として、経鼻または鼻咽頭カテーテルを介した無呼吸酸素化を用いた無作為化比較試験が含まれた。結果の測定は、酸素飽和度低下までの時間または低酸素血症の程度であった。

・合計 295 例の患者を対象とした 8 件の無作為化比較試験が含まれた。無呼吸酸素化は、4 件の研究では鼻咽頭カテーテルによって、4 件の研究では経鼻カテーテルによって投与された。含まれた 8 件の論文は、手術室で待機的麻酔を受ける ASA I-II 患者において 3-10L/分の流速で無呼吸酸素化を研究した。無呼吸酸素化は、待機手術のために麻酔を受ける患者の 8 件の研究のうちの 7 件において、対照群よりも酸素飽和度低下までの時間を有意に延長した。

・待機手術のために麻酔を受ける成人の ASA I-II 患者で、経鼻または鼻咽頭カテーテルを介した無呼吸酸素化は、麻酔導入と気管挿管時の酸素飽和度低下までの時間を延長し、酸素飽和度低下の程度を軽減する。

[!]:鼻ブロング、鼻咽頭カテーテルによる酸素吹送は、無呼吸酸素化によって酸素飽和度低下を遅らせることができる。鼻咽頭カテーテルの方が鼻プロングよりも効果的だが、挿入時の不快感が強いだろう。

【出典】
Effect of nasal or nasopharyngeal apneic oxygenation on desaturation during induction of anesthesia and endotracheal intubation in the operating room: A narrative review of randomized controlled trials.
J Clin Anesth. 2018 Dec;51:1-7. doi: 10.1016/j.jclinane.2018.07.002. Epub 2018 Jul 18.

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