Q:SGA とは?

A:supraglottic airway の略。SAD(Supraglottic Airway Device)と略されることもあるが、気道管理においては、素晴らしく「GLAD」である。代表格は、歴代ラリンジアルマスクや、i-gel、Air-Q。

声門外(extraglottic)、声門周囲(periglottic)、喉頭上(supralaryngeal)エアウェイ(気道器具)と呼んでいる著者もいるが、声門上気道器具(supraglottic aiway [device])という言葉が最も広く使用されている。声門上器具、声門上エアウェイなどとも称される。

呼吸停止の状態や、全身麻酔下に手術を受ける患者で、換気、酸素供給、麻酔ガスの投与などのために、気道の一時的な管理に使用される一群の器具であり、フェイスマスクと気管内チューブの中間の特性を持っており、経口的に挿入されて、声門は通過しないものを指す。

一般的には、1983 年に発表された英国の麻酔科医ブレイン(Archie Brain)のラリンジアルマスク「Laryngeal Mask Airway」が初めての SGA と見做されているかもしれないが、 20 世紀初頭、まだ気管挿管の失敗率が高く、危険な処置であり一般的に普及する以前、リーチは 1937 年に最初の SGA である咽頭球状ガスウェイ(Pharyngeal Bulb Gasway)を開発し発表している。

The Pharyngeal Bulb Gasway: A New Aid in Cyclopropane Anesthesia.
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しかし、この器具は普及することなく、その後にグリフィスが筋弛緩薬としてクラレを、マッキントッシュが喉頭鏡を改良したことにより、気管挿管が以前に比べて比較的容易な手技となり、全身麻酔時の気道管理のゴールドスタンダードとなり広く普及した。

次の SGA が設計されるのに約 50 年を要した。リーチの SGA が咽頭で球状のゴム風船を膨らませて気道を密閉するのに対して、ブレインのラリンジアルマスクは、楕円形のカフを喉頭入口部にかぶせるように下咽頭で膨らませて、先端は食道入口部に押し当てられ、エンドツーエンドに気道に接続されるようにデザインされている。
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ラリンジアルマスクは、1988 年に英国で、その後まもなくオーストラリア、アメリカ、日本で発売された。最初の系統的レビューは、1993 年に発表され、挿入が比較的容易であり、自律神経への影響も少なく、成人の待機的手術での気道管理のための有用な方法であることが結論付けられた。
The laryngeal mask airway. Its uses in anesthesiology.
Anesthesiology. 1993 Jul;79(1):144-63.

それ以来、ラリンジアルマスクは、口咽頭リーク圧が低いことや、胃送気の頻度が高いことなどの欠点を克服するべく、多くの改良が重ねられて進化するとともに、ラリンジアルマスクとは異なる発想の他の多くの SGA が開発されてきている。

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