人工股関節全置換術を受けた患者に対する全身麻酔と脊椎麻酔:メタ分析

・人工股関節全置換術(THA)を受ける患者で最適な麻酔法はまだ議論されている。このメタ分析の目的は、THA を受ける患者に対する全身麻酔と脊椎麻酔の有効性を検証することであった。

・2018 年 1 月に、PubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Database of Systematic Reviews、Google データベースを検索した。 THA を受ける患者に対する全身麻酔と脊椎麻酔の使用を比較した無作為化比較試験(RCT)からのデータを検索した。主要評価項目は総出血量比較することであった。副次評価項目は深部静脈血栓症(DVT)の発生、悪心の発生、入院期間の長さであった。メタ分析にはソフトウェア Stata 12.0 を使用した。

・487 人の THA を含む 5 件の RCT がメタ分析に最終的に含まれた。総出血量(加重平均差[WMD]= -20.72、95%信頼区間[CI]-84.50~43.05、P=0.524; I=87.8%)と DVT の発生(リスク比(RR)=0.85、95%CI、0.24~3.01、P=0.805、I=70.5%)に関して、全身麻酔と脊椎麻酔との間に有意差はなかった。全身麻酔と比較して、脊椎麻酔の方が、悪心の発生(RR=3.04、95%CI 1.69~5.50、P=0.000、I=0.0%)と入院期間(WMD=1.00、95% CI 0.59-1.41, P=0.000; I=94.7%)の有意な減少があった。

・嘔気の発生率と入院期間の短縮の観点から、脊椎麻酔の方が全身麻酔よりも優れていた。含まれた研究の質と数は限られていた。したがって、THA 後の出血量の減少に対する脊椎麻酔の効果をさらに特定するためには、さらに多くの質の高い RCT が必要である。

[!]:THA の麻酔は、悪心発生率の減少と入院期間短縮の点から、脊椎麻酔の方が優れていると。

【出典】
General anesthesia vs spinal anesthesia for patients undergoing total-hip arthroplasty: A meta-analysis.
Medicine (Baltimore). 2019 Apr;98(16):e14925. doi: 10.1097/MD.0000000000014925.

<関連記事>
全膝関節再置換術に及ぼす全身麻酔 vs 脊椎麻酔:合併症率は異なるか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック