胃癌手術後の 1 年死亡率の後ろ向き的分析:全静脈麻酔と揮発性麻酔の比較

・プロポフォールベースの全静脈麻酔(TIVA)か、または吸入麻酔が癌手術後の良好ない転帰と関連しているかどうかには議論がある。著者らは、胃癌手術を受けた患者において、プロポフォールベースの TIVA と吸入麻酔との間に、1 年全死因死亡率または癌関連死亡率に差があるかどうかを調べた。

・この後ろ向きコホート研究は、2005 年 1 月から 2015 年 12 月までに三次教育病院単施設で根治目的で待機的胃癌手術を受けた年齢 18 歳以上の全患者の診療記録に基づいた。傾向スコア(PS)マッチングおよび Cox 比例ハザードモデルを分析に使用した。

・PS マッチングの後、1538 人の患者(各群 769 人の患者)が最終分析に含まれた。1 年間の総死亡リスクは、PS 適合分析[ハザード比(HR):0.92、95%信頼区間(CI):0.52-1.64;多変量調整後の P=0.774]、または全コホート(HR:0.82±95%CI:0.52-1.33;P=0.417)のいずれにおいても TIVA 群と吸入群との間で有意差はなかった。1 年癌関連死亡リスクは、PS 適合コホート(HR:0.91、95%CI:0.50-1.67;P=0.764)と多変量調整後のコホート全体(HR:0.82、95% CI: 0.50-1.33; P=0.406)の両者において、群間で同様であった。

・プロポフォールベースの TIVA は、吸入麻酔と比較して、胃癌手術後の 1 年総死亡率、または癌関連死亡率の減少と有意には関連していなかった。胃癌手術のための最適な麻酔薬の選択を確かめるためにさらなる研究が必要である。

[!]:胃癌手術後の死亡率は、麻酔法によっては異ならなかったと。

【出典】
Retrospective analysis of 1-year mortality after gastric cancer surgery: Total intravenous anesthesia versus volatile anesthesia.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Jun 10. doi: 10.1111/aas.13414. [Epub ahead of print]

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