高齢患者の術後認知機能障害に及ぼすプロポフォール、デキスメデトミジン、ミダゾラムの効果:無作為化比較

・術後認知機能障害(POCD)は、特に高齢患者において、手術後の重症の合併症である。麻酔法は POCD の潜在的に修正可能な危険因子である。本研究では、脊椎麻酔下で股関節または膝関節置換術を受けた高齢患者で POCD に及ぼすデキスメデトミジン、プロポフォール、ミダゾラム鎮静の効果を評価した。

・本研究は前向き無作為化対照予備試験であった。2013 年 7 月から 2014 年 12 月まで、中日友好病院で股関節または膝関節置換術を受けた年齢 65 歳以上の合計 164 人の患者と 41 人の非手術対照者が本研究に含まれた。患者は、3 種類の鎮静薬群に対して 1:1:1 の割合で無作為化した。全患者はミダゾラム、デキスメデトミジン、プロポフォール鎮静剤に併用した脊髄硬膜外麻酔(CSEA)を受けた。軽い鎮静を達成するために鎮静用量を調整した(バイスペクトル指数[BIS]スコア 70~85)。全研究参加者と対照は、術前と術後 7 日に一連の 5 つの神経心理学的試験を完了した。術後 1 年で、モントリオール認知評価 5 分プロトコルを使用して、患者と対照に電話でインタビューした。

・合計で 164 人の患者のうち 60 人(36.6%)が術後 7 日で POCD と診断され、プロポフォール群の POCD 発生率は、デキスメデトミジンとミダゾラム群のそれより有意に低かった(18.2% vs 40.0%、51.9%、χ=6.342 と 13.603、P=0.012 と <0.001)。患者を術後 1 年で再試験したとき、 POCD の発生率は 3 群間で有意差はなかった(14.0%、10.6% vs 14.9%、χ=0.016 と 0.382、P=0.899 と 0.536)。

・高齢患者におけるデキスメデトミジン、プロポフォール、ミダゾラム鎮静の中で、プロポフォール鎮静剤は短期 POCD 発生率の観点から有意な利点を示した。

[!]:術中の鎮静剤として、デキスメデトミジン、プロポフォール、ミダゾラムの中では、プロポフォールが術後 POCD の発生頻度が最も少ないと。

【出典】
Effects of propofol, dexmedetomidine, and midazolam on postoperative cognitive dysfunction in elderly patients: a randomized controlled preliminary trial.
Chin Med J (Engl). 2019 Feb;132(4):437-445. doi: 10.1097/CM9.0000000000000098.

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