フェンタニル併用ブピバカイン脊椎麻酔下帝王切開で子宮底長および腹囲と低血圧

・腰仙部くも膜下腔の容積の減少は、子宮の圧迫効果による分娩中の局所麻酔薬のクモ膜下頭側拡散の主な要因である。本研究の目的は、子宮底長(SFH)および腹囲(AG)と低血圧発生率および知覚遮断最高レベルとの関係を評価することであった。

・前向き観察研究で、年齢 20~30 歳、体重 60~65kg、身長 150~155cm 、ASA-PS II 以下の 90 人の妊婦を対象とし、脊椎麻酔の直前に全妊婦の SFH と AG を測定した。クモ膜下フェンタニル 12.5μg を含む高比重ブピバカイン 9mg をくも膜下に投与した。低血圧の発生率と知覚遮断最高レベルを評価した。相関分析(スピアマンの順位検定)をデータの分析に適用し、P<0.05 をもって統計的に有意とみなした。

・低血圧の発生率は SFH の増加(SFH= 30-35cm で 16.9%、SFH=36-40cm で 78.37%、相関係数ρ=0.338)と AG の増加(AG=85~89cm で 5.3%、AG=90~94cm で 35.7%、AG=95~99cm で 62.8%;ρ=0.341)と共に高く、いずれも統計的に有意であった(P<0.001)。SFH の増加と、達成された知覚遮断最高レベルとの間に統計的に有意な相関があった(ρ=0.157、P<0.001)。AG の増加と共に知覚遮断レベルの増加が見られたが、統計的に有意ではなかった(ρ=0.011、P=0.32)。

・脊椎麻酔下に帝王切開術を受ける満期妊婦において、SFH は低血圧の発生率と脊椎麻酔の上昇との間に有意な正の相関がある。AG はまた低血圧の発生率と正の相関があるが、脊椎麻酔の上昇とは有意ではない。

[!]:子宮底長が脊椎麻酔高と有意な相関関係があると。しかし、おそらく子宮底長はまた、妊婦の身長や体重との相関関係もありそうだ。

【出典】
Correlation of Symphysiofundal Height and Abdominal Girth with the Incidence of Hypotension in Cesarean Section Under Spinal Anesthesia using Bupivacaine with Fentanyl as Adjuvant: A Clinical Study.
Anesth Essays Res. 2019 Apr-Jun;13(2):214-218. doi: 10.4103/aer.AER_36_19.

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