前腕手術における鎖骨下ブロックに使用したリドカインに添加したデキスメデトミジン vs デキサメタゾン

デキサメタゾン7.png・研究の目的は、前腕骨折手術を受ける患者で、鎖骨下ブロックを使用してリドカインに添加したデキサメタゾンとデキスメデトミジンの鎮痛効果を比較することであった。

・前向き二重盲式無作為化臨床試験に、年齢 20~60 歳の 75 人の患者を募集した。超音波ガイド下鎖骨下腕神経叢ブロックは、3 群で、リドカイン 28mL+蒸留水 2mL(Lido)、リドカイン 28mL+デキサメタゾン 2mL(8mg)(Dexa)、リドカイン 28mL+デキスメデトミジン 2mL(1μg/kg)(Dexm)を注入することによって実施した。知覚と運動ブロックの発現時間と持続時間、血行動態変数、初回鎮痛剤要求までの時間、ならびに鎖骨下ブロック後 6 時間以内の鎮痛剤総消費量を評価した。

・デキスメデトミジン群の知覚遮断期間の方が Lido 群(P=0.019)、Dexa 群(P=0.046)よりも有意に長かった。デキスメデトミジン群の平均運動ブロック持続時間は、Lido 群よりも有意に長かったた(P=0.009)。ブロック後 4 時間以内の疼痛強度は、Dexa 群と Dexm 群に比較して Lido 群の方が有意に強かった(P=0.001)。処置後 6 時間の鎮痛剤消費量は、Lido 群のほうが他の 2 群と比較して高かった(P=0.001)。デキスメデトミジン群は、3 群間で平均動脈圧(P=0.006)と心拍数(P=0.001)が最も減少した。

・デキサメタゾン群とデキスメデトミジン群との間に術後疼痛強度に有意差はなかったが、デキスメデトミジンは鎖骨下ブロックにおけるリドカイン補助薬としてのデキサメタゾンと比較して知覚ブロック持続時間が長かった。

[!]:鎖骨下ブロックに際し、リドカインに添加する場合、デキスメデトミジンの方がデキサメタゾンよりも鎮痛時間が長くなると。

【出典】
Comparing Post-operative Analgesic Effect of Dexmedetomidine or Dexamethasone Added to Lidocaine Through Infraclavicular Block in Forearm Surgery.
Clin J Pain. 2019 Jun 10. doi: 10.1097/AJP.0000000000000736. [Epub ahead of print]

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