待機的手術予定の高齢患者における術後せん妄の予防:系統的レビューとメタ分析

・脆弱な、または「虚弱な」患者は、外科手術などの引き金にさらされるとせん妄を発症しやすい。せん妄が発生すると、介入は重症度や持続期間にほとんど影響を与えず、一次予防の重要性が強調される。このレビューは待機手術を受ける高齢患者における術後せん妄を予防するための介入の概要を提供している。

・2018 年 3 月に文献検索を実施した。高齢手術患者における術後せん妄に影響を与える可能性がある介入に関する無作為化比較試験(RCT)と前後比較試験を含めた。救急入院、ICU 入室が予定されている場合、心疾患患者は除外された。全文をレビューし、2 名の独立したレビューアが質を評価した。主要評価項目はせん妄の発生率であった。副次評価項目は、せん妄の重症度と持続期間であった。プールリスク比(RR)は、同様の介入技術が用いられたせん妄の発生率について計算された。

・31 件の RCT と 4 件の前後試験を分析に含めた。19 件の研究で、介入により術後せん妄の発生率が減少した。せん妄の重症度を報告した 9 件の研究のうち 3 件で重症度が低下した。6 件の研究のうち 3 件で持続期間が短縮された。プール分析では、デキスメデトミジン治療とバイスペクトル指数(BIS)ガイド下の麻酔でせん妄発生率の有意な減少が示された。感度分析に基づいて、バイアスリスクが高い研究を除外することによって、多成分介入および抗精神病薬もせん妄の発生率を有意に減らしうる。

・多成分介入、抗精神病薬の使用、BIS ガイダンス、デキスメデトミジン治療は、待機的非心臓手術を受ける高齢患者で術後せん妄発生率を低下させることに成功した。しかし、本研究は不均一であり、質の高い研究は少ない。今後の研究はこれらの予防法を既存のマルチモーダルおよび多専門領域にわたる介入に追加して、入院前の期間から開始して、できるだけ多くの発症要因に取り組むべきである。

[!]:術後せん妄は予防が第一で、デキスメデトミジン治療と BIS ガイド下麻酔、多成分介入、抗精神病薬によって発症頻度と重症度を軽減できると。

【出典】
Prevention of postoperative delirium in elderly patients planned for elective surgery: systematic review and meta-analysis
Clinical Interventions in Aging Published 19 June 2019 Volume 2019:14 Pages 1095?1117

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック