在胎齢と脊椎麻酔の知覚遮断レベルとの相関

・研究の目的は、子宮頸管縫縮術を受ける患者で、妊娠期間の進行と脊椎麻酔の知覚ブロックレベルとの間の具体的な相関関係を特定することであった。

・2016 年 3 月から 2018 年 5 月までに高比重ブピバカインを用いた脊椎麻酔下に頸管縫縮術を受けた患者の診療記録を後ろ向きにレビューした。主要評価項目は、妊娠期間と脊椎麻酔の知覚遮断レベルとの相関関係であった。副次評価項目には、妊娠期間と血圧低下および麻酔回復室(PACU)在室期間の相関関係が含まれた。ピアソン相関検定、偏相関検定、線形回帰を使用して、関係を識別し交絡変数を調整した。

・検討された 261 例のうち、交絡因子の調整後、妊娠期間と知覚ブロックレベル、術中の収縮期血圧低下、PACU での収縮期血圧低下、PACU 在室期間中に線形の有意な相関があった(偏相関係数=0.71、P<0.001;0.27、P<0.001; 0.25、P<0.001; 0.21、P=0.001)。妊娠日数の 1 日の増加は、知覚ブロックレベルの 0.04 皮膚分節の増加に対応していた(95%CI 0.035~0.045、p<0.001)。

・妊娠期間が進むにつれて、脊椎麻酔後に知覚ブロックレベルが上昇し、血圧が低下し、PACU 在室期間が増加することが結果から示された。妊娠が 1 週間進行すると、知覚ブロックは 0.28 皮膚分節増加した。この関係を裏付けるには、さらに対照のある前向き研究が必要である。

[!]:妊娠期間が長くなるにつれて、子宮重量が増加し、下肢静脈灌流の硬膜外静脈叢への血液バイパス増加→相対的クモ膜下腔の狭小化→脊椎麻酔レベルの上昇ときたすようだ。

【出典】
Correlation between gestational age and level of sensory block in spinal anesthesia.
Reg Anesth Pain Med. 2019 Jun 21. pii: rapm-2019-100607. doi: 10.1136/rapm-2019-100607. [Epub ahead of print]

<関連記事>
フェンタニル併用ブピバカイン脊椎麻酔下帝王切開で子宮底長および腹囲と低血圧

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック