腹腔鏡下胆嚢摘出術におけるラリンジアルマスクと気管チューブとの間で術後早期回復を比較:無作為化試験

・ラリンジアルマスク(LMA)挿入は、気管挿管よりも誘発するストレス反応が少ない。腹腔鏡下胆嚢摘出術で、気管挿管と比較して、LMA Protector が術中血行動態の安定性を改善し、術後不快感を軽減するか評価することを目的とした。

・セボフルランベースの全身麻酔下で腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた 56 人の患者を LMA(LMA 群)か、または気管チューブ(ETT 群)を用いた気道管理に無作為に割り付けた。気腹前後に心拍数、血圧、最高気道内圧を記録した。術後 1 時間と術後 1 日まで、嘔気、嗄声、発声障害、咽喉頭痛に加えて、術後疼痛と鎮痛剤の必要量を評価した。

・全患者は 2 回の試行で LMA または ETT の留置に成功した。LMA 群と ETT 群間に、気腹中の最高気道内圧の最高平均(SD)に差はなかった(それぞれ 17.7[2.8]mm Hg vs 19.1[3.8]mm Hg、P=0.159)。収縮期高血圧と徐脈の発生率は、LMA 群の方が多かった。術後 1 時間と術後 1 日の最高疼痛スコアは、ETT 群よりも LMA 群の方が低かった(3.9[2.0] vs 5.4[2.3]、P=0.017 と 5.6[1.9] vs 6.7[1.7]、P=0.042)。鎮痛剤必要量は両群間で同様であった。嘔気の発生率は術後 1 日目までは ETT 群よりも LMA 群の方が低かった(それぞれ 4/28[14%] vs 12/28[43%]、P=0.031)。

・LMA Protector は、術中の循環動態ストレス反応が少なく、腹腔鏡下胆嚢摘出術後の早期回復の質を向上させる効果的な換気器具であった。

[!]:LMA Protector は、腹腔鏡下胆嚢摘出術において、気管挿管よりも優れた気道確保用具であると。覚醒時に LMA の方が咳嗽が少ないことと術後痛が軽いこととは関係があるのかもしれない。

【出典】
Comparison of early postoperative recovery between laryngeal mask airway and endotracheal tube in laparoscopic cholecystectomy: A randomized trial.
Medicine (Baltimore). 2019 Jun;98(25):e16022. doi: 10.1097/MD.0000000000016022.

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