麻酔導入中の血行動態の安定性に及ぼす術前輸液療法の効果、無作為化試験

・麻酔導入中に灌流圧を維持することが重要である。標準化麻酔法、注意深い輸液療法および血管作用薬は、導入処置を通して適切な血行動態を維持するのに役立つかもしれない。本無作為化試験では、除脂肪体重に基づく術前の容量ボーラス投与は、目標制御注入法(TCI)による導入または迅速導入(RSI)後の有意な血圧降下(BPD)の発生率を低下させると仮定した。

・非心臓手術を予定された 80 人の患者を術前の 6 ml/kg 除脂肪体重のコロイド液ボーラスまたはボーラスなしのいずれかに無作為に割り付け、その後 TCI または RSI を用いて麻酔をかけた。主要評価項目の尺度は、麻酔導入後 20 分間に血圧が平均動脈圧 65 mm Hg を下回ることであった。

・術前輸液療法は、輸液を受けていない 40 人中 23 人(57.5%)から輸液投与を行った 40 人中 5 人(12.5%)に、BPD の発生率を 5 倍減少させた。平均 BPD は、術前輸液のない群では輸液投与のある群と比較して大きかった(53±18mmHg vs 43±14mmHg、P=0.007)。注入された術前の輸液ボーラスの全平均容量は 387±52 mlであった。TCI と RSI との間で血行動態安定性に差はなかった。BPD の発生率と年齢の増加、投薬、高血圧、糖尿病、腎不全、または低い身体能力と間に相関関係は示されなかった。

・術前の輸液ボーラス投与は、全身麻酔の TCI および RSI 導入中の有意な血圧降下の発生率を減少させた。

[!]:全身麻酔導入前のコロイド 6mL/kg 除脂肪体重 の投与で血圧低下が有意に減少すると。

【出典】
Effect of pre-operative fluid therapy on hemodynamic stability during anesthesia induction, a randomized study.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Jun 26. doi: 10.1111/aas.13419. [Epub ahead of print]

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