全関節形成術後の高齢患者における術後せん妄の危険因子としての術前 C 反応性蛋白質/アルブミン比

delirium-violent-patients-trying-over-bed-central-venous-catheter-pull-out.png・急性脳障害としての術後せん妄(POD)は非常によく見られる術後合併症として広く報告されており、それは合併症率と死亡率の増加と密接に関連している。本研究は、全関節形成術(TJA)後の高齢者における POD に対しての C 反応性タンパク質/アルブミン比(CAR)を含む潜在的な危険因子を調査することを目的とした。

・硬膜外麻酔下に待機的 TJA を受ける予定の合計 272 人の高齢患者(年齢 65〜85 歳)を連続して募集した。ベースライン特性、手術関連指標、術前臨床検査のデータを収集した。術後 7 日間に POD 評価を毎日実施した。POD に対する CAR の予測値およびカットオフ値を評価するために、ROC 曲線分析を利用した。 POD の危険因子は、二値単変量および多変量ロジスティック回帰分析によって評価した。

術後 7 日以内の POD を発症率は 20.2%(55/272)で、55 人に発生した。POD に対する CAR の曲線下面積は 0.804(95%信頼区間[CI]:0.737-0.872、P<.001)で、カットオフ値は 2.35、感度は 66.82%、特異度は 80.00% であった。年齢(オッズ比:2.02、95%CI:1.03-3.96、P=0.038)と術前 CAR 値(オッズ比:3.04、95%CI:1.23-7.23、P=0.016)は、TJA を受ける高齢者において POD に対する 2 つの独立危険因子であった

術前の CAR 値は TJA 後の高齢者における有望な POD の予測因子である可能性がある。

CRP/アルブミンは、様々な癌腫における予後予測因子となることが報告されている。

【出典】
Preoperative C-Reactive Protein/Albumin Ratio, a Risk Factor for Postoperative Delirium in Elderly Patients After Total Joint Arthroplasty.
J Arthroplasty. 2019 Jun 26. pii: S0883-5403(19)30633-3. doi: 10.1016/j.arth.2019.06.042. [Epub ahead of print]

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