脊椎麻酔後の頭蓋内急性硬膜下血腫:6 人の患者の経験

急性硬膜下血腫.png・研究の目的は、脊椎麻酔後の頭蓋内急性硬膜下血腫(ASDH)の発生に関する経験を報告することである。

・著者らは、脊椎麻酔後の非外傷性 ASDH の症例を検出するために、2010 年から 2017 年までの診療録を確認した。全症例について、病因、手技から血腫診断までのタイムラグ、治療、転帰について分析した。

・非外傷性 ASDH の 329 症例のうち、脊椎麻酔後に ASDH が自然発生した 6 人の患者を特定した。全患者は産科で、分娩に際して脊椎麻酔を受けた。患者の年齢は 21〜34 歳の範囲であった。2 人の患者は、出産後数時間で意識の低下を示した。3 人の患者は、出産後の持続性頭痛と無気力を示した。1 人の患者は、出産後 3 日目に高度の意識低下を示した。全患者は、外科的血腫除去術を受けていた。5 人の患者が回復し、1 人の患者が手術 2 日後に死亡した。記録では、6 人の患者のいずれも凝固障害や他の血液疾患を有していなかった。

・まれではあるが、脊椎麻酔後の患者、特に術後に頭痛が長引く患者では、頭蓋内 ASDH を考慮する必要がある。

なんと、全患者が産科患者である。脊椎麻酔後でも急性硬膜外血種が発生するのだから、硬膜外針で硬膜穿刺した場合には、その発生率は何倍にもなるのだろうな。

【出典】
Intracranial Acute Subdural Hematoma Following Spinal Anesthesia: Our Experience with Six Patients.
J Neurol Surg A Cent Eur Neurosurg. 2019 Aug 29. doi: 10.1055/s-0039-1685184. [Epub ahead of print]





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