東南アジアの多民族患者集団における心臓手術の転帰に及ぼす糖尿病の影響

insulin_chuusya.png・糖尿病はアジアで急速に増加しており、心臓手術の不良転帰と関連することが示されているが、東南アジアのコホートにおける心臓手術の転帰に及ぼす糖尿病の影響を研究した調査は行われていない。そこで、本研究は東南アジアの多民族からなるコホートで、心臓手術後の糖尿病の予測因子と影響を明らかにすることを目的としている。

・シンガポールで 2008 年から 2010 年までに待機的心臓手術を受けた 2831 人の成人患者からのデータを分析した。

糖尿病は集中治療室への再入室の確率を 1.70 倍(95% 信頼区間1.171〜2.480、p=0.005)、術後感染症を 1.73 倍(95% 信頼区間 1.003〜2.976、p=0.049)、急性腎不全を 1.36 倍(95% 信頼区間1.137〜1.626、p=0.001)、術後高血糖を 6.00 倍(95% 信頼区間4.893〜7.348、p<0.001)、新規透析の必要性を 1.71 倍(95% 信頼区間 1.086〜5.360、p=0.021)だけ有意に増加させることがわかった。

・結論として、糖尿病は、西洋人集団で観察された糖尿病患者の相対リスクと同様に、心臓手術後の腎機能障害、高血糖症、感染症のリスク増加と関連している。

POINT西洋人と同様に、東洋人患者集団においても、糖尿病があると心臓手術後は、腎機能障害、高血糖症、感染症のリスクが増加する。


【出典】
Impact of diabetes on outcomes of cardiac surgery in a multiethnic Southeast Asian population.
Diab Vasc Dis Res. 2019 Aug 2:1479164119866380. doi: 10.1177/1479164119866380. [Epub ahead of print]

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