肺癌切除術を受けた患者における肺機能、MMP‐9、術後認知能に及ぼすセボフルランとプロポフォール麻酔の効果の比較

肺のイラスト.png肺機能、マトリックスメタロプロテイナーゼ-9(MMP-9)、術後認知能に及ぼすセボフルランとプロポフォール麻酔の効果を、左肺下葉の単純切除術を受けた患者で比較した。

・後ろ向き的方法を用いて 2016 年 10 月から 2017 年 10 月までに大連医科大学第二病院で左肺下葉の単純切除により治療した 58 例の肺癌患者を分析し、それらを 2 群に分けた:セボフルラン麻酔によるセボフルラン群(n=32)とプロポフォール麻酔によるプロポフォール群(n=26)。本研究では、麻酔導入前(T1)、片肺換気開始前(T2)、片肺換気終了前(T3)、閉胸後(T4)、手術 24 時間後(T5)に、肺胞動脈血酸素較差(A-aDO2)、呼吸指数(RI)、肺内シャント率(Qs/Qt)を計算し、2 群間で比較した。T1、T4、T5 で血清 MMP‐9 濃度を酵素結合免疫吸着アッセイにより検出した。2 群の認知機能は、手術の 1日前と手術の 1 日後と 10 日後にミニメンタルステート検査(MMSE)によって評価した。

・セボフルラン群の T4 での A-aDO2 値はプロポフォール群よりも有意に高かった(P<0.05)。セボフルラン群の T3、T4 での RI 値、Qs/Qt、T4 での MMP-9 値はプロポフォール群よりも有意に高かった(P<0.05)。セボフルラン群の MMSE スコアは、術後 1 日と 10 日目で、プロポフォール群よりも有意に低かった(P<0.05)。

プロポフォールは肺機能にほとんど影響を及ぼさず、炎症因子 MMP-9 を減少させる可能性がある。セボフルランとプロポフォールはどちらも肺癌切除後の認知機能に影響を及ぼすが、プロポフォールは肺癌患者の認知障害を軽減する可能性がある。

POINT肺手術の患者では、プロポフォールはセボフルランよりも肺機能に及ぼす影響が少なく、かつ認知機能障害を軽減する可能性がある。

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