大腿骨骨折手術に際しての脊椎麻酔後の超高齢患者における術後早期の酸素飽和度低下の予測:後ろ向き分析

パルスオキシメーター2.png・高齢者の術後の酸素飽和度低下は、文献ではめったに取り上げられていない。本後ろ向き研究の目的は、術前の肺機能検査と動脈血ガス分析により、超高齢患者の脊椎麻酔後の術後酸素飽和度低下を予測できるかどうかを調査することであった。

・大腿骨頸部骨折に対して脊椎麻酔を受けた 399 人の患者(年齢 80 歳以上)の診療記録を後ろ向きにレビューした。術後早期の酸素飽和度低下は、術後 3 日以内に鼻プロングから O2 を投与しても、SpO2<90% と定義された。術後早期の酸素飽和度低下の予測因子を特定するために、バイナリロジスティック回帰分析が使用された。

術後酸素飽和度低下の発生率は 12.5% であった。主要合併症率は、非酸素飽和度低下群(n=349)よりも酸素飽和度低下群(n=50)のほうが有意に高く(14% vs 3.2%、P=0.001)、術後集中治療室に在室する頻度がが高かった(22% vs 12%、P=0.004)。バイナリロジスティック回帰分析では、術前吸入酸素濃度に対する動脈血酸素分圧の比(PaO2/FiO2 比)(OR、0.972; 95%CI 0.952〜0.993、P=0.010)と心血管疾患の既往(OR、2.127; 95%CI 1.004〜4.507、P=0.049)は、脊椎麻酔下での大腿骨頸部手術後の術後酸素飽和度低下を予測した。

・術前の PaO2/FiO2 比は、大腿骨骨折手術に際しての脊椎麻酔後の高齢患者の術後酸素飽和度低下を予測したが、術前の肺活量測定は予測しなった。著者らの結果に基づいて、術前の動脈血ガス分析は、そのような患者の術後早期の酸素飽和度低下を予測するのに役立つ可能性がある。

術後早期の酸素飽和度低下は、術前の PaO2/FiO2 比によって予測できると。

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