正常気道患者におけるマスク換気チェック前後のロクロニウムの早期投与と後期投与を比較する無作為化試験

difficult Msk ventilation.jpg・全身麻酔導入中は、マスク換気を提供する能力が確認されるまで筋弛緩を遅らせることが一般的な方法である。ただし、このアプローチの利点は科学的に検証されていない。そこで、著者らは正常気道を有する患者で、マスク換気の効率と気管挿管までの時間を調査するためにマスク換気をチェックする前後でロクロニウムの早期と後期投与を比較した。

・患者(n=114)は、マスク換気をチェックする前(早期ロクロニウム群、n=58)か、または後(後期ロクロニウム群、n=56)に、ロクロニウムを IV 投与するよう無作為に割り付けられた。マスク換気中の無呼吸後 10、20、30、40、50、60 秒で呼気一回換気量(VT)を測定した。マスク換気のしやすさを等級付けし、無呼吸から気管挿管までの時間を測定した。主要評価項目は、無呼吸の 10、20、30、40、50、60 秒後に測定されたマスク VT の平均であった。主な副次評価項目は無呼吸から気管挿管までの時間であった。統計分析には STATA を使用した。

・無呼吸後 10、20、30、40、50、60 秒後に測定されたマスク VT の平均は、後期ロクロニウム群よりも早期ロクロニウム群の方が大きかった(552 mL 呼吸[165 mL 呼吸] vs 393 mL 呼吸[165 mL 呼吸]、平均差、160 mL 呼吸; 95%CI、98〜221 mL 呼吸、P<001、対応のない t 検定)。無呼吸の 10、20、30、40、50、60 秒後に測定されたマスク VT において時間と群との間の相互作用が有意であったため(P<0.001、線形混合効果モデル)、6 つの時点で対比較を行った。群間の VT の差は、無呼吸後 10、20、30、40、50 秒で有意であった(それぞれ P<0.001、STATA の対照表)。無呼吸から気管挿管までの時間は後期ロクロニウム群よりも早期ロクロニウム群のほうが短かった(116 秒[42 秒] vs 195 秒[41 秒];平均差 -79 秒; 95%CI -96〜 -64 秒、P<0.001)。

・正常気道を有する患者で、マスク換気チェック後のロクロニウム後期投与よりも、チェック前のロクロニウム早期投与は、マスク VT が大きく、早期の気管挿管をもたらした。

POINT正常気道を有する患者で、早期にロクロウニウムを投与した方が、大きな一回換気量が得られ、短時間で気管挿管を修了できる。



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