麻酔中の鎮痛と催眠を評価する 3 種類の脳波指数に及ぼす人工心肺下低体温の影響:意識指数、侵害受容指数、バイスペクトル指数

麻酔深度モニター.png・麻酔深度は、臨床診療では患者の臨床徴候によって一般に評価される。ただし、人工心肺と低体温中には、頻脈、高血圧、発汗、運動といった一般的な侵害受容徴候は、特に侵害刺激を検出する上で、患者の侵害受容と催眠を説明するには感度と特異度が低くなる。人工心肺下低体温中の鎮痛深度のより良いモニタリングは、鎮痛剤、特にオピオイドの過少投与や過量投与を回避するだろう。人為的低体温は、鎮痛と催眠のレベルに多因子効果をもたらす。

・体温調節プロセスは、神経伝導速度と温度との間の生理学的に強い負の関係から、鎮痛剤の薬理動態に重大な影響を与えることまで、後者はクリアランス速度を低下させて、引き続き効果部位濃度が増加することから、鎮痛メカニズムの活性化に不可欠であるようだ。深い低体温が患者の鎮痛および催眠レベルに大きな影響を与えるという仮説の下で、著者らは低体温の影響がいくつかの神経モニタリング指標によって反映されるかどうかを調査した:2 種類の催眠指標として、意識指数とバイスペクトル指数、そして、鎮痛深度を評価するべくデザインされた新しい侵害受容指数

・この臨床試験では、全身麻酔中、低体温下でオンポンプ冠動脈バイパス移植手術を予定された冠動脈アテローム性心疾患のある患者 39 人が全身麻酔中にモニターされた。温度に関して、意識指数、バイスペクトル指数、侵害受容指数の変化と指数間の相関関係を、術前状態、人工心肺中、人工心肺後のいろいろな時点で比較した。

3 種類の神経モニタリンぐ指標は温度に関して有意な相関を示した一方で、侵害受容指数と意識指数は最も強い感度を示し、これら 2 種類の指標が、人工心肺下の人為的低体温中の術中神経モニタリングの重要な手段になり得ることを示した。
memo

IoC.png「意識指数」と訳したのは、”consciousness index”、おそらくは、IoC(Index of Consciousness)モニターと呼ばれる、スペインの医療機器メーカーである Morpheus Medical 社が開発・販売している BIS モニターに似た麻酔深度モニター。IoC(Index of Consciousness)は、患者の前額部に 3 つの電極を貼付して誘導した脳波を解析して、全身麻酔中の意識レベルを 0~100 の数値で表示する麻酔深度モニターの一種である。
Monitor of the level of consciousness

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