小児の覚醒せん妄は、術中のバーストサプレッションとは関係ない-前向き観察電位記録研究

泣く少女.png・病態生理学的背景は不明のままであるが、覚醒せん妄は全身麻酔から回復中の小児の最も頻繁にみられる脳機能障害である。今回の研究では、覚醒せん妄と、全身麻酔中の非常に深い催眠の期間の脳波である術中バーストサプレッション活動との関連を分析した。

・ドイツのベルリン、シャリテ大学病院での本前向き観察コホート研究は、予定手術を受ける年齢 0.5 歳から 8 歳の小児が 2015 年 9 月から 2017 年 2 月までに含まれた。術中両前頭部脳波バーストサプレッション期間の発生と持続時間を視覚的に分析した。覚醒せん妄は、小児覚醒せん妄スコアを使用して評価された。

・本研究内で分析された 97 人の小児のうち、40 人の小児が覚醒せん妄を発症し、57 人の小児は発症しなかった。全体で 52% の小児が術中のバーストサプレッション期間を示した。しかし、バーストサプレッションの発生と持続期間(覚醒せん妄群 55%/ 261 + 462 秒 vs 非覚醒せん妄群 49%/ 318 + 531 秒)は両群間で有意差はなかった。

・著者らのデータは、術中のバーストサプレッション活動の発生、持続期間と覚醒せん妄の発生率との間には相関関係がないことを明らかにしている。バーストサプレッションの発生は頻繁であるが、小児の全身麻酔からの覚醒時の脳機能に好ましくない影響はないと思われる。

小児の覚醒せん妄と、術中のバーストサプレッションの発生や持続時間とは関係がないようだと。

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