脊椎麻酔下の帝王切開時のシバリングの危険因子: 前向き観察研究

寒さに震える女性.png・脊椎麻酔下の帝王切開時のシバリングはよく見られる現象である。酸素消費量を増やすことで患者の生理機能を変えるだけでなく、分娩者の出産の経験にも影響を与える可能性がある。シバリングは術中低体温に関連すると考えられているが、危険因子と正確なメカニズムは不明のままである。

・著者らは、不安度を含む術中シバリングの潜在的危険因子を調査するために、前向き観察研究を実施した。脊椎麻酔下で待機的帝王切開を受ける患者 200 人が募集された。参加者の不安度は、STAI アンケートを使用して評価された。潜在的危険因子として、年齢、体重、身長、BMI、不安度、過去の出産回数、知覚ブロックレベル、教育レベル、術中の体温差、ASA スコアを調査した。シバリングの予測因子を評価するために、段階的ロジスティック回帰を使用した。

・155 人の参加者からのデータが分析された。シバリング発生率は 21.9%(34 人の参加者)であった。統計モデルは、シバリング発生率の変動の 8.5% を予測した(Nagelkerke R2=0,085)。全測定変数のうち、以前の分娩数[(W)= 4.295 Exp(B)= 0.562 p<0.05]と STAI-X1[(W)= 4.127 Exp(B)= 1.052 p<0.05]のみが有意であった。このモデルでは、シバリングのリスクは以前の分娩ごとに 44% 減少し、STAI-X1 が 1 点増加するごとに 5.2% 増加した。

・測定変数とシバリングとの間には強い相関関係は証明できなかった。しかし、著者らの知見は、不安が帝王切開中のシバリングを促進するという仮説を限られた範囲で支持する。
POINTシバリングの危険因子として「不安」もある程度関係あるようだ。
【出典】
Risk factors for shivering during caesarean section under spinal anaesthesia. A prospective observational study.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Aug 22. doi: 10.1111/aas.13462. [Epub ahead of print]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント