■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/08/30

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【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (p________) (a_________) : 小児麻酔

(2) (e_____) (d___) : 催吐薬

(3) (h___) (s_____) : 熱射病

(4) (o_____) (s_________) : 酸素飽和[度]

(5) (c______) (p_______) : 輪状軟骨圧迫/セリック(Sellick)法


[解答]
(1)pediatric anesthesia(2)emetic drug
(3)heat stroke(4)oxygen saturation
(5)cricoid pressure


[出典] 麻酔科学用語集 第3版





【問題2】(呼吸) PaCO2が安定状態より何mmHg上昇すると昏睡に陥る(CO2ナルコーシス)か?
1) 40mmHg
4) 20mmHg
2) 50mmHg
5) 30mmHg
3) 10mmHg


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[解説] CO2が体内に増加しても減少しても意識障害をきたす。CO2ナルコーシスは、髄液・脳細胞外液のアシドーシスによる意識障害であるが、PaCO2上昇は脳血流量を増加させるため脳圧亢進患者にとっては非常に危険である。誘因=呼吸器感染症、心不全、鎮痛鎮静剤投与、高濃度酸素投与。 基礎疾患=肺胞低換気をきたしうる全ての疾患。 3徴候=自発呼吸の減弱、高度の呼吸性アシドーシス、意識障害 精神神経症状=頭痛(初発症状として多い)、不眠、めまい、四肢の振戦(羽ばたき振戦)、意識障害(>安定状態のPaCO2+30 で昏睡に陥る。PaCO2>100では全例に意識障害をきたす)


[正解] 5 [出典] クリティカル記憶術2P122



【問題3】(産科麻酔) 産科麻酔について正しいのはどれか?

ア:妊婦は誤嚥や逆流を起こしやすい。

イ:胎児心拍数80回/min未満を胎児徐脈という。

ウ:妊娠中に3番目に多い手術は胆嚢切除術の手術である。

エ:妊婦では胃内容物の排出時間が短縮する。

オ:妊婦では腎血漿流量は増加する。


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[解説] ア:○:増大した妊娠子宮は胃を上方に変異させ、胃食道接合部がシフトする。その結果、下部食道括約筋の緊張が低下するために、胃内容物の逆流が起りやすくなっている。妊娠子宮はまた胃内圧を上昇さえる。これらの要因が組み合わさって、妊婦は誤嚥や逆流を起こしやすい。妊婦の誤嚥性肺炎はMendelson症候群として有名である。
イ:×:胎児心拍数120回/min未満を胎児徐脈という。160回/min以上を胎児頻拍という。通常は、120=160回/minである。
ウ:○:妊娠中に3番目に多い手術は胆嚢切除術の手術である。もっとも多いのは虫垂炎手術、次いで卵巣嚢腫の茎捻転や破裂、出血に対する手術である。
エ:×:妊婦では胃の蠕動運動が低下し、胃内容物の排出時間が延長する。
オ:○:妊婦では腎血漿流量は増加する。糸球体濾過率やクレアチニンクリアランスも増加する。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p412-419



【問題4】(呼吸) 開腹術後の肺合併症(無気肺、肺炎)の発症率はどれくらいか?
1) 30% 2) 20% 3) 10% 4) 5% 5) 3%以下

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[解説] 開腹術後の肺合併症(無気肺と肺炎)の発生にはさまざまな因子が関与している。最近では消化管系の病原菌の気道への伝播が関係することも報告されている。ストレス潰瘍予防のためのpHを上昇させる薬物の使用が、肺炎の頻度を上げているのである。開腹術後の肺炎の発症率は20%前後と報告されている。術前因子として、COPD合併、術前胃内の病原菌の存在、60才以上、過去8年間の喫煙歴、癌の既往歴、上腹部切開、BMI≧27、術前の認識能力の障害などが統計的に有意なリスクファクターと報告されている。


[正解] 2 [出典] ANESTHESIA ANTENNA No23-p7、9

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