冠状動脈バイパス移植の合併症率に及ぼす糖尿病の影響

CABG.png・これまでの研究は、糖尿病(DM)が冠動脈バイパス術(CABG)術後合併症の危険因子であることを示している。DM 患者の血行再建の決定を指南するには、より現代的な研究が必要である。CABG を受けた患者の単施設研究を実施した。

非 DM 患者を DM 患者と比較し、入院前に DM をインスリン治療していたかどうかに応じてサブ群化した(インスリン群と非インスリン群)。多変数ロジスティック回帰を使用して、DM 以外の臨床予測変数を調整した後、DM が死亡率、術後イベント複合、特定の術後合併症の有意な予測因子であるかどうかを判断した。

・CABG を受けた 11,590 人の連続患者のうち、5,013 人(43%)が DM であり、6,577 人(57%)が非 DM であった。DM 患者のうち、3,433 人(68%)が入院前にインスリン治療を受けておらず、1,580人(32%)がインスリン治療を受けていた。多変量ロジスティック回帰分析により、DM は院内死亡率または他の臨床変数を考慮した後の術後イベント複合と有意??には関連していないことが示された。非インスリン群は、脳梗塞と有意に関連し、インスリン群は、は手術部位感染と新規発症の腎不全と有意に関連していた。

・結論として、連続的に治療された CABG 患者についての本研究では、DM が院内死亡率や他の臨床的要因を調整した後の院内術後イベント複合の予測因子ではないことを示している。DM は、永久的脳梗塞、手術部位感染、新規発症腎不全の予測因子である。これらの知見は、CABG を受ける DM 患者の症例選択と管理に役立つ可能性がある。
POINTCABG を受ける DM 患者は、DM のない患者よりも、術後合併症として、脳梗塞、手術部位感染、腎不全が有意に多い。
【出典】
Effect of Diabetes Mellitus on Complication Rates of Coronary Artery Bypass Grafting
The American Journal of Cardiology Available online 7 August 2019

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