出産時の脊柱管麻酔後の硬膜穿刺後頭痛と頭蓋内硬膜下血腫との関連

硬膜外血種 vs 硬膜下血腫.png・出産時の女性は、脊柱管麻酔に続発する硬膜穿刺率が高く、頭痛のリスクが高い。硬膜穿刺後頭痛とその後の頭蓋内硬膜下血腫と中に有意な関連があるかどうかは不明であると思われる。研究の目的は、硬膜穿刺後頭痛と分娩後頭蓋内硬膜下血腫との関連を調査することであった。

・このコホート研究では、2010 年 1 月から 2016 年 12 月までに出産した女性について、米国医療研究・品質国家再入院データベースに記録された退院を使用した。患者は、出産のために入院し、2 ヵ月の追跡データがあり、診断的腰椎穿刺を受けなかった場合に対象とした。暦年の初回分娩のみが研究された。データは 2018 年 1 月から 2019 年 6 月まで分析された。脊柱管麻酔に関連する産後 2 ヶ月間の硬膜穿刺後頭痛の女性は、国際疾病分類(第 9 版および第 10 版)コードを使用して特定され、硬膜穿刺後頭痛のない女性と比較された。主要評価項目は、産後 2 ヶ月の頭蓋内硬膜下血腫であった。副次評価項目には、院内死亡率と脳神経外科手術の発生が含まれた。

・合計 26469771人の患者で 26 498 194 回の分娩が含まれた。再分娩(n=28 423)、2 ヵ月の追跡データのない分娩(n=4329621)、診断腰椎穿刺を伴う分娩(n=9334)を除外した結果、最終的なコホートは 22130815 人であった。コホートの平均(SD)年齢は 28.1(6.0)歳であり、硬膜穿刺後の頭痛は 68,374 件で、全体の割合は 100,000 分娩あたり 309 件(95%CI、302-316)であった。硬膜下血腫の症例が同定され、女性 100 万人あたり 1.5 人(95%CI、1.3-1.8)の割合を示している。これらのうち、100 例は硬膜穿刺後頭痛の女性であり、このサブ群の 1 万回の出産あたり 147 件(95%CI、111-194)の血腫の発生率を示している。硬膜穿刺後の頭痛は、100,000 回の出産ごとに 145 件(95%CI、117-174)の硬膜下血腫症例の未調整の絶対リスク増加を示した。交絡因子を調整後、硬膜穿刺後頭痛の硬膜下血腫のオッズ比は 199(95%CI、126-317;P<.001)で、調整後の絶対リスク増加は 100000 回の分娩あたり 130 件(95%CI、90-169;P<.001)であった。

出産時の脊柱管麻酔後の推定硬膜後穿刺頭痛の存在は、頭痛がない場合と比較して、頭蓋内硬膜下血腫と診断されるリスクのわずかではあるが統計的に有意な絶対的増加と関連していた。この関連がこのまれな結果の原因であるかどうかを確立するには、さらなる研究が必要である。
POINT硬膜穿刺後頭痛の存在は、硬膜下血種の発生を有意に高めるようだ。
【出典】
Association Between Post-Dural Puncture Headache After Neuraxial Anesthesia in Childbirth and Intracranial Subdural Hematoma.
JAMA Neurol. 2019 Sep 16. doi: 10.1001/jamaneurol.2019.2995. [Epub ahead of print]



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