■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/09/30

【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。 | (1) (b_____________) : 静菌薬/静菌性の (2) (a_______________) (o_________) : 閉塞性動脈硬化症 (3) (_________g) : 風船様腫大 (4) (a_______) : アレルゲン (5) (c_________) (i__________) (i_______) : 持続静注 |
[解答]
(1)bacteriostatic | (2)arteriosclerosis obliterans |
(3)ballooning | (4)allergen |
(5)continuous intravenous infusion |
[出典] 麻酔科学用語集 第3版
■ これって常識? ■ 褐色細胞腫は,αブロッカーで十分に降圧するまで手術するな! |
1)褐色細胞腫では,末梢血管の収縮が著しい状態で,有効循環血漿量が著明に低下している.
2)したがって,αブロッカー(αβブロッカー)にて,1〜2カ月間十分な降圧(αブロッカーを追加しても 100/60mmHg以下には低下しない)を行い,自己血液の有効循環血液量の増大を行って手術を行う.安易に手術を急ぐのは危険である.
[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜内分泌編
【問題2】(静脈麻酔) レミフェンタニルについて正しいのはどれか? | ア:フェンニタルとレミフェンタニルは質量当たりで比較すると同等の力価となる。 イ:レミフェンタニルは激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛にも適応がある。 ウ:レミフェンタニルの半減期は4〜8分である。 エ:レミフェンタニルの麻酔導入時の基本投与速度は0.5μg/kg/分とされる。 オ:レミフェンタニルの国内臨床試験における副作用発生率は50%以下であった。 |
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[解説] ア○:フェンニタルとレミフェンタニルは質量当たりで比較すると同等の力価となる。
イ×:フェンタニルは全身麻酔以外にも、激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛や局所麻酔における鎮痛の補助にも適応があるが、レミフェンタニルの適応は全身麻酔の導入及び維持における鎮痛だけである。
ウ○:フェンタニルの半減期が10〜30分であるのに対しレミフェンタニルの半減期は4〜8分である。
エ○:レミフェンタニル適正使用ガイドによると、レミフェンタニルの麻酔導入時の基本投与速度は0.5μg/kg/分、維持時の基本投与速度は0.25μg/kg/分とされる。
オ×:レミフェンタニルの国内臨床試験における副作用は安全性評価対象例335例中224例(66.9%)であった!!
[正解] 解説を参照 [出典] 今日から実践できるレミフェンタニル麻酔
【問題3】(呼吸) 空気塞栓の診断上、もっとも感度の劣るモニターはどれか? | 1) 中心静脈圧 4) 肺動脈圧 | 2) 水車音 5) 心電図 | 3) 動脈圧 |
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[解説] 空気塞栓の診断上、経食道心エコー(ドップラーの5〜10倍敏感)>前胸部ドップラー>終末呼気二酸化炭素濃度>中心静脈圧>肺動脈圧>動脈圧>水車音(食道聴診器で聴取)>心電図の順に敏感である。
[正解] 5 [出典] 第34回麻酔指導医認定筆記試験・問題−考え方−解答p29
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