筋弛緩の自然回復の評価:TOF-Cuff と TOF WatchSX の比較

TOF-Cuff.png・TOF-Cuff は、筋弛緩のモニタリングに使用される改良型血圧カフである。著者らは、TOF-Cuff(試験器具)と TOF WatchSX(参照器具)の筋弛緩の自然回復の評価を比較した。

・待機的手術を受ける年齢 18〜65 歳の 40 人の患者を登録し、TOF-Cuff を上腕に、TOF WatchSX を反対側の拇指に装着し、プロポフォールとスフェンタニルの静脈内麻酔により麻酔を導入し維持した。導入後、器具のキャリブレーションを行い、TOF 刺激を開始し、挿管に際しロクロニウムを単回静脈内投与(0.6 mg/kg)した。主要評価項目は総回復時間(分単位の時間)であった(ロクロニウム注入から正規化 TOF 比 90% までの時間)。2 器具間の一致は、バイアスと一致限界を使用して計算された。

・手術時間が短かかったための筋弛緩拮抗、ロクロニウムの再投与の必要性、または両器具の技術的障害によって 13 人が除外され、27 人の患者の主要評価項目を分析できた。試験器具の合計回復時間の中央値は 45 分(四分位範囲[IQR]38.5-61.5)で、参照デバイスでは 63 分(IQR 51.1-74.5)であった。試験器具での総回復時間は平均で 16.4 分短かかった(一致限界、-6.1〜39)。総回復時間が長くなるにつれて、その差も増加した。参照器具の TOF 比は、試験器具が完全な回復を示したときは平均 0.59(SD 0.23)であった。参照器具が完全回復示したとき、参照器具の TOF 比は平均 0.98(SD 0.03)であった。

TOF WatchSX と比較した場合、TOF-Cuff はロクロニウム誘発筋弛緩の自然回復を過大評価している。

TOF-Cuff は便利そうだが、生体監視モニターに内蔵になってくれないとわざわざモニターと別個には購入できないな。

【出典】
Assessment of spontaneous neuromuscular recovery: A comparison of the TOF-CuffR with the TOF Watch SXR.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Oct 8. doi: 10.1111/aas.13487. [Epub ahead of print]



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