整形外科の前腕手術後の術後回復の質に及ぼす麻酔の種類の影響

前腕骨折.png・術後回復の質は要因の影響を受ける可能性があるが、麻酔の種類がそれに影響を与えるかどうかについての調査はほとんどない。この単盲式前向き観察研究で、著者らは、整形外科の前腕手術を受ける患者の術後回復の質を全身麻酔と区域麻酔(腕神経叢ブロック)下で比較した。

・年齢 18〜65 歳の 97 人の患者で整形外科の前腕手術を受けるASA-PS I/II が本研究に登録された。被験者は全身麻酔か、または区域麻酔群に割り当てられた。術後回復の質は、検証済みの Quality of Recovery-40 韓国版(QoR-40K)アンケートを用いて評価された。患者は術前日(ベースライン)と手術 1 日目と 7 日目に 3 回調査され、両群のスコアが比較された。

・全身麻酔と区域麻酔でそれぞれ 47 人と 50 人の患者を分析した。総 QoR-40K スコアとその 5 次元のそれぞれのスコアは、ベースライン、術後 1 日目、7 日目で 2 群間に有意差はなかった。双方向 RM ANOVA では、術後 1日目の総 QoR-40K スコアは、全身麻酔群と区域麻酔群の両群で、ベースライン(P<0.001)と術後 7 日(P<0.001)よりも有意に低かった。2 群間の各時点では有意差がなかった。

・本研究は、整形外科前腕手術を受ける患者で、静脈内デキスメデトミジン注入を伴う上腕神経叢ブロックは、レミフェンタニル注入を伴うセボフルラン吸入麻酔と比較して、術後回復の質を改善しないことを示唆している。

腕神経叢ブロックをした方が術後は良いのではないかと勝手に思っているが、患者の身になってみないと本当には分からない。「いつになったら、この手は元のように動くようになるのだろうかと一晩不安でした・・・。」という患者もけっこういる。

【出典】
The effect of type of anesthesia on quality of postoperative recovery after orthopedic forearm surgery.
Korean J Anesthesiol. 2019 Oct 9. doi: 10.4097/kja.19352. [Epub ahead of print]

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