小児集団における術後咽喉頭痛の発生率に関する前向き観察コホート研究

のどの痛み2.png・術後咽喉頭痛は全身麻酔後によく見られる。小児麻酔での発生率はさまざまであり、病因は不明である。危険因子を確立することにより、予防が可能になり、ケアの質が向上する。著者らは、気管チューブまたはラリンジアルマスクで GA を受ける小児の術後咽頭痛の発生率を確立することを目的として、前向き単施設コホート研究を実施した。副次的な目的は、咽喉頭痛の独立危険因子、および喘鳴、喉頭痙攣、悪心嘔吐、経口摂取遅延を含む他の術後合併症の発生率を特定することであった。

・2017 年 11 月から 2018 年 4 月までに、一般、形成、泌尿器、腎臓、整形外科手術を受ける年齢 5〜16 歳の小児から周術期データを収集した。患者は、手術後 24 時間以内に術後アンケートに回答した。

・英国の三次小児病院で 334 人の小児を対象に一次審査した。197 人の患者が最終分析に含まれた。術後咽喉頭痛の頻度は 36.5% であった。喘鳴は 1.5%、喉頭けいれん 1.0%、術後悪心 59.4%、回復室での嘔吐は 4.6%、術後咽頭痛による経口摂取の遅延が 30% で発生した。嘔気、嘔吐、口渇、痛みは咽喉頭痛に関連していた。単変量解析では、2 時間より長い麻酔が示され、気管チューブの使用は咽喉頭痛のリスクと統計的に関連していた。気管チューブのカフ圧が 20cmH2 O 未満の小児の 50% 以上が術後咽頭痛をきたしていた。

・術後の咽喉頭痛は小児によく見られる。気管挿管は、ラリンジアルマスクの使用よりも発生率が高いことに関連している。気管チューブカフ圧が推奨範囲内である小児における術後咽頭痛の高い発声率は、病因が多因子性であることを示唆している。特定されたリスク要因の妥当性を確認するには、より大規模な前向き多施設研究が推奨される。

ラリンジアルマスクよりも気管チューブの方が術後咽喉頭痛が強いことは当然だろう。抜管時にひどく咳き込むことも要因だろう。

【出典】
A prospective observational cohort study on the incidence of postoperative sore throat in the paediatric population.
Paediatr Anaesth. 2019 Oct 14. doi: 10.1111/pan.13757. [Epub ahead of print]

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