末梢静脈ラインを介した周術期ノルエピネフリン注入後の主要合併症のリスクについての多施設研究

ノルアドレナリン2.png・周術期低血圧を治療するためのノルエピネフリンの持続注入は、通常、薬物血管外漏出時の局所組織壊死のリスクを回避するために、末梢静脈カテーテルではなく中心静脈ラインを通して投与される。末梢からのノルエピネフリンが待機的手術症例の麻酔関連低血圧に対処するために使用される場合、皮膚壊死のリスクを推定するための文献は限られている。本研究の目的は、ノルエピネフリンの末梢血管外漏出が発生した場合に外科的管理を必要とする皮膚壊死を含む、薬物関連の副作用の発生率を推定することであった。

・本後ろ向きコホート研究では、2012 年から 2016 年までにノルエピネフリン末梢静脈内注入(20 μg/mL)を受けた手術患者を特定するために、オランダのアムステルダムとユトレヒトの大学病院の周術期データベースを使用した。皮膚壊死を含めて薬剤関連副作用のリスクが推定された。希釈された末梢ノルエピネフリンの血管外漏出に続発する形成外科または医療処置を必要とした患者を特定するために、特に注意が払われた。

・ノルエピネフリン末梢持続注入を受けた合計 14,385 人の患者が同定された。5 人の患者で薬剤漏出が観察された(5/14,385=0.035%)。輸液血管外遊出の 95% 信頼区間(CI)は 0.011%〜0.081% であり、 10,000 人の患者ごとに 1-8 事象の推定リスクを示している。外科的または内科的介入を必要とする関連合併症はなく、95%CI が 0%〜0.021% であり、患者 10,000 人あたり約 0〜2 事象のリスクを示している。

・現在のデータベース分析では、末梢静脈内ノルエピネフリン注入の使用と有害事象との間に有意な関連性は見つからなかった。

希釈ノルエピネフリンの末梢ラインから持続注入は安全なようだ。

【出典】
Risk of Major Complications After Perioperative Norepinephrine Infusion Through Peripheral Intravenous Lines in a Multicenter Study.
Anesth Analg. 2019 Sep 27. doi: 10.1213/ANE.0000000000004445. [Epub ahead of print]

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