小児麻酔におけるケタミンとリドカインの併用の効果

リドカイン.png・著者らは、補助的なリドカインがケタミンで鎮静された小児患者で副作用の発生率を減少させるかどうかを調査するために、無作為化臨床試験を実施した。

・この症例対照研究は、麻酔を必要とする 586 人の連続した小児患者を対象とした。収縮期血圧、心拍数、呼吸数、血中酸素飽和度が観察された。アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)値を検査した。ケタミンの全身投与量、麻酔の発現と持続時間、術後の回復、麻酔効果、副作用がその後比較された。高速液体クロマトグラフィーを使用して、投与後のさまざまな時点でのケタミン濃度を測定し、術後の認知機能をさらに評価した。

術中と術後、ケタミンで治療された患者の方が、ケタミン-リドカイン複合体で治療された患者よりも、ALT、AST、BUN、Cr の上昇度が高かった。ケタミン-リドカイン複合体で治療された患者では、ケタミンの全身投与量が少なく、麻酔の発現と持続時間、術後の回復時間が短く、副作用の発生率は少なかったが、ケタミンで治療された患者と比較してケタミンの濃度は高かった。ケタミン-リドカイン複合体で治療された患者では、ケタミンの排出半減期が延長し、曲線下面積が増加し、血漿クリアランス率はケタミン単独の患者に比べて減少した。

ケタミンとリドカインの併用は、麻酔発現の短縮、術後覚醒の促進、排泄半減期の延長、曲線下面積の増加、血漿クリアランス率と副作用の発生率の低下に有益である可能性がある。

ケタミン単剤よりも、ケタミン+リドカインの方がいろいろと有益な面があるようだ。プロポフォール単剤よりもプロポフォール+リドカインの方が利点がいろいろとあるのと同様だな。

【出典】
Effect of ketamine combined with lidocaine in pediatric anesthesia.
J Clin Lab Anal. 2019 Nov 15:e23115. doi: 10.1002/jcla.23115. [Epub ahead of print]

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