メチルプレドニゾロンは心臓手術後の急性術後疼痛を軽減しない:無作為化臨床試験のサブ分析

心臓手術2.png・心臓手術の術後疼痛は、主にオピオイドで治療されるが、安全性が低いため、非オピオイド薬はマルチモーダル経路の一部として魅力的である。抗炎症薬は術後の急性疼痛を軽減するが、胸骨切開後の急性疼痛の軽減におけるステロイドの役割は不明である。メチルプレドニゾロンの術中投与と心臓手術後 24 時間の疼痛スコアとオピオイド消費量の複合として定義される術後鎮痛との関連性を評価した。

・大規模な臨床試験の事後後ろ向き分析を実施し、心臓手術を受けた成人を 1:1 に無作為化して、250 mg IV メチルプレドニゾロンか、またはプラセボの術中投与を 2 回受けた。疼痛スコアとオピオイド消費量は、術後 24 時間に収集された。メチルプレドニゾロンは、もしも疼痛スコア(先験的に 1点の差がある場合と定義)とオピオイド消費量(20% の差)の両方で非劣性(悪くない)と、2 つ以上の評価項目で偽薬よりも優れていると証明されれば、偽薬よりも良好な疼痛管理と関連している見なされた。この試験は反対方向に繰り返された(術後疼痛管理においてプラセボがメチルプレドニゾロンよりも優れているかどうかを試験する)。

・対象患者 251 人のうち、127 人がメチルプレドニゾロンを投与され、124 人がプラセボを投与された。メチルプレドニゾロンは、疼痛に関してプラセボに劣らず、平均(CI)疼痛スコアの差は -0.25(-0.71〜0.21)であった(P<.001)。しかし、メチルプレドニゾロンは、オピオイド消費量に関してプラセボに非劣性ではなかった(幾何平均の比[CI]:1.11[0.64-1.91]、P=0.37)。メチルプレドニゾロンは両評価項目にてプラセボよりも劣っていなかったため、先験的な停止規則に基づいて、優越性試験に進めなかった。反対方向を試験した場合も同様の結果が見られた。

・この事後分析では、メチルプレドニゾロン投与に関連する心臓手術後の有益な鎮痛効果を特定できなかった。現在、メチルプレドニゾロンが心臓手術を受ける成人に大きな鎮痛効果があることを示唆するデータはない。
POINT心臓手術で、メチルプレドニゾロンを投与しても、術後疼痛管理に有益であるエビデンスは得られなかった。
【出典】
Methylprednisolone Does Not Reduce Acute Postoperative Pain After Cardiac Surgery: Subanalysis of a Randomized Clinical Trial.
Anesth Analg. 2019 Feb 18. doi: 10.1213/ANE.0000000000004061. [Epub ahead of print]

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