経カテーテル大動脈弁置換術のための監視下麻酔管理と全身麻酔の比較

TAVI.png・経カテーテル大動脈弁置換術は、中等度から高度の外科的リスクのある患者の重症大動脈弁狭窄症に対する安全で低侵襲の治療法である。監視下麻酔管理は麻酔科医によって管理される。本研究では、監視下麻酔管理と全身麻酔下での経カテーテル大動脈弁置換術の転帰を比較している。

・2012 年 3 月から 2016 年 8 月まで、大学病院単施設で経カテーテル大動脈弁置換術を受けた 286 人の患者についてデータを前向きに収集した。患者は麻酔の種類別に群分けした。群間で術中と術後の転帰を比較するために、傾向スコアマッチを実施した。

・102 人の患者に全身麻酔が使用され、184 人に中程度鎮静が行われた。傾向スコアマッチにより 80 ペアを生成した。全身麻酔下での処置と比較して、監視下麻酔管理を受けた患者の方が処置時間(1.6[1.4、2.0] vs 2.0[1.6、2.5]時間、P<0.001)、X線透過光時間(17[14.5、22.5] vs 25[17.9、30.3]]分、P<0.001)が短く、入院期間が短かった(3[2.0、4.0] vs 5[3.0、7.0]日、P<0.001)が、集中治療室の入室期間に差はなかった。全身麻酔を受けた患者の方が輸血がより一般的であったが、脳梗塞、腎不全、術後心房細動、永久ペースメーカーの必要性に差はなかった。監視下麻酔管理後の方が、多くの患者が自宅退院した(90% vs 64%、P<0.001)。30 日死亡率に差はなかった(0% vs 3%、P=0.15)。

監視下麻酔での経カテーテル大動脈弁置換は、挿管や全身麻酔なしで、安全な麻酔主導の鎮静を提供する。患者の安全性や臨床転帰に問題はなかった。
POINT患者の安全性を確保しつつ、局所麻酔と適度な鎮静だけで、TAVI は施行可能で、輸血が少なく、自宅退院が多い。
【出典】
Comparison of Monitored Anesthesia Care and General Anesthesia for Transcatheter Aortic Valve Replacement.
Innovations (Phila). 2019 Oct;14(5):436-444. doi: 10.1177/1556984519872463.

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