小児における術前の清澄液絶飲持続時間と末梢静脈カテーテル留置:9,693 人の患者を対象とした単施設観察コホート研究

末梢静脈ライン確保.png・小児は日常的に全身麻酔の吸入導入を受ける。静脈ラインの留置は通常、麻酔導入後に行われ、特に乳児や幼児では困難な場合がある。著者らは、麻酔小児で、清澄液絶飲時間と末梢静脈カテーテル挿入試行回数との間に関連性があるかどうかを調査するために、後ろ向き観察研究を実施した。副次目的は、静脈ラインの複数回挿入施行に関連する要因を特定することであった。

・施設研究委員会の承認後、2016 年 1 月 1 日から 2017 年 9 月 30 日までに当院で全身麻酔を受けた 0 ヶ月から 18 歳までの全小児のデータセットを取得した。データには、年齢、性別、体重、人種、ASA-PS、在胎期間、末梢静脈カテーテル挿入試行回数、挿入用補助器具、挿入部位が含まれた。包含基準は、マスク導入、ASAーPS 1/2、非緊急、外来手術、麻酔中の単腔静脈ライン留置であった。

・9,693 人の患者が研究に含まれた。8,869 人の患者が 1 回の挿入試行を必要とし、824 人が複数回の挿入試行を受けた。単回挿入試行群患者の 50% が、清澄液絶飲時間が 6.9 時間未満であったのに対して、複数回試行を必要とした患者では 51.8% であった。年齢、ASA-PS、性別、BMI で調整したロジスティック回帰モデルでは、清澄液絶飲時間と静脈カテーテル複数回挿入試行の割合との間に関連性は見いだせなかった(OR 0.99、95%CI 0.98-1.01、P=0.47)

全身麻酔を受ける小児で、清澄液絶飲時間は、静脈ライン挿入のための複数回挿入試行と関連していなかった。患者の年齢、民族、麻酔導入時刻、ASA-PS 分類などの要因は、複数回静脈ライン挿入試行のリスクとのより大きな関連性を示している。
POINT小児で、末梢ライン確保を複数回試みるのは、絶飲時間が長いからという理由ではない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント