■ 臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題 ■ 2019/12/24

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【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (b___) (r_____) : βリズム/β波

(2) (M_____) (p___) (q____________) : マギル(McGill)疼痛質問表

(3) (a_________) (d___) : アドレナリン受容体作動薬

(4) (a__________________) : 後脱分極

(5) (s______) : 失神


[解答]
(1)beta rhythm(2)McGill pain questionnaire
(3)adrenergic drug(4)afterdepolarization
(5)syncope


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(中枢神経) 術中覚醒について正しいものはどれか?

ア:潜在記憶とは手術中の出来事を意識的に思い出せることである。

イ:顕在記憶は痛みを伴う場合と伴わない場合がある。

ウ:高ナトリウム血症患者は術中覚醒のリスクが高い。

エ:BISモニターを使用して麻酔深度の調節を行うと術中覚醒頻度を減少させることができる。

オ:外傷手術での術中覚醒の発生頻度は、11〜43%である。


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[解説] ア:×:顕在記憶とは手術中の出来事を意識的に思い出せることであり、術中覚醒と呼ばれる。
イ:○:顕在記憶は痛みを伴う場合と伴わない場合があり、鮮明な記憶から漠然とした夢のようなものまで幅が広い。
ウ:○:高ナトリウム血症患者は術中覚醒のリスクが高い。
エ:○:BISモニターを使用して麻酔深度の調節を行うと術中覚醒頻度を約80%減少させることができたと報告されている。
オ:○:外傷手術での術中覚醒の発生頻度は、11〜43%である。産科手術での術中覚醒の発生頻度は、0.4%、心臓手術では、1.1〜1.5%である。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p212-214



【問題3】(筋弛緩) 骨格筋アセチルコリン受容体について正しいのはどれか。

ア:4種のサブユニット蛋白より構成される。

イ:アセチルコリンはαサブユニットに結合する。

ウ:非脱分極性筋弛緩薬はβサブユニットに結合する。

エ:熱傷後発現する受容体は非脱分極性筋弛緩薬への親和性が高い。

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[解説] mature、あるいはjunctional type受容体は5個のサブユニットによって形成されている。4つの蛋白はα、β、ε、およびδサブユニットと呼ばれ、2:1:1:1の比率で存在している。アセチルコリンおよびアセチルコリン受容体に結合する若干の薬物に対する結合部位はαサブユニットに局在している。非脱分極性筋弛緩薬はαサブユニットに結合する。熱傷後、筋膜におけるアセチルコリン受容体数が増加(upregulation)し、AChやSchに対する感受性は亢進するが、逆に非脱分極性筋弛緩薬に対しては感受性が低く抵抗性である。(参考)Lisa Vol3 No5p412


[正解] (ア)、(イ) [出典] 第33回麻酔指導医認定筆記試験:A10


■ これって常識? ■
発熱と甲状腺部の圧痛をみたら,亜急性甲状腺炎を疑え!

<症例>
38歳,女性. 前頸部痛と耳介部の痛み,38.4℃の発熱で受診.甲状腺部に一致した圧痛と硬い甲状腺を触知した.
→診断は亜急性甲状腺炎で,治療はPSL(プレドニン)
1)亜急性甲状腺炎の多くは女性であり,甲状腺ホルモン(Free T4,Free T3)の上昇,甲状腺刺激ホルモン(TSH)の低下を認め,甲状腺自己抗体はほとんどが陰性である. CRP上昇,血沈亢進,白血球増加など強い炎症所見も認める.
2)プレドニン 30mgで投与開始すると,半日から1日で劇的に疼痛の消失と解熱をみる.症状の改善とともにPSLは漸減し,約1カ月間でPSLを中止する.漸減中再燃する場合は,初期量に戻し,ゆっくり漸減する.123I摂取率は,病態が甲状腺破壊性なので低下する.甲状腺エコーでは低吸収像をみる.
3)大部分は,一過性の甲状腺機能低下を経て正常に帰すが,一部永続性の甲状腺機能低下症となる.


[出典] 知っているつもりの内科レジデントの常識非常識 第3章 378の常識〜内分泌編

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