気管チューブ捻転が挿管確認のための超音波の診断精度に及ぼす影響

超音波によるETT確認.png・超音波は、挿管試行後の気管チューブ(ETT)の正確な留置を確認するために使用される、すぐに利用可能な方法である。ETT の位置確認の診断精度を向上させるために、ETT 操作を使用することについての研究は限られている。著者らの研究では、標準のグレースケール法下で ETT 捻転が超音波による挿管確認の精度に影響を与えるかどうかを直接評価しようとした。

・2 つの異なる新鮮な死体を使用して研究を実施した。各試験中に、死体は気管挿管または食道挿管のいずれかに無作為に割り付けられた。超音波フェローシップ訓練を受けた 3 人の超音波検査技師が、ETT を動かさない場合と、ETT を捻転させる場合のいずれかで、挿管後の ETT の位置を評価した。後者の手法では、超音波検査の実行中に超音波検査技師が左右に捻転させた動きを使用して ETT を操作した。この調査では、ETT の位置確認の精度、確認までの時間、超音波検査者の信頼度を測定した。

・同数の気管挿管と食道挿管で 540 回の評価が行われた。静的手法を使用した超音波の精度は 97.8%(95%CI 95.2%〜99.0%)で、ETT 捻転法を使用した精度は 100%(95%CI 98.6%〜100%)であった。ETT 捻転群は、静的 ETT 群で確認までの平均時間が 6.87 秒(95%CI 6.30〜7.44 秒)であったのと比較して、4.97 秒(95%CI 4.36〜5.57秒)と確認時間が短かった。術者の信頼度も、静的 ETT 群の 4.71/5.0(95%CI 4.63〜4.78)と比較して、ETT 捻転群の方が 4.84/5.0(95%CI 4.79〜4.90)と高かかった。

・2 群間で ETT 位置確認の識別精度に統計的に有意差はなかった。ただし、ETT 捻転法を使用すると、確認までの時間と超音波検査者の信頼度が統計的に有意に改善された。

エコーで気管挿管の確認を行う場合、チューブを左右に捻転することによって確認が容易で確実になる。

【出典】
Impact of Endotracheal Tube Twisting on the Diagnostic Accuracy of Ultrasound for Intubation Confirmation
The American Journal of Emergency Medicine ? Gottlieb M, et al. November 25, 2019

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