成人手術患者における術後フロセミドの効果:無作為化臨床試験の系統的レビューとメタ分析

フロセミド.png・急性腎障害(AKI)は合併症と死亡の増加に関連しており、術後段階で乏尿として現れることがある。フロセミドを含む利尿薬は、術後患者によく使用される。そこで、成人手術患者における術後フロセミドの利益と害のバランスを評価することを目的とした。

・著者らは、PRISMA 提言と GRADE 方法論に従って、メタ分析による系統的レビューを実施した。成人手術患者でフロセミド有りとフロセミドなしの術後治療を比較した無作為化臨床試験(RCT)を含めた。95% 信頼区間(CI)付きリスク比(RR)は、従来のメタ分析と試験逐次分析(TSA)によって推定された。

・2,500 件の記録が特定され、合計 325 人の患者を対象とした 4 件の試験が含まれた。全てが全体的にバイアスのリスクが高いと判断された。AKI(RR 1.07、95%CI 0.43-2.65)、全死因死亡率(RR 1.73、95%CI 0.62- 4.80、術後昇圧剤の使用(RR 1.04、95%CI 0.74-1.44)または腎代替療法の必要性(RR 3.87、95%CI 0.44-33.99)を含めて、事前定義した評価項目尺度のいずれにおいても、フロセミド治療群と非フロセミド治療群間で統計的有意差を認めなかった。TSA はデータが希薄であることを強調し、エビデンスの全体的な質は非常に低かった。

・この系統的レビューでは、成人手術患者で術後フロセミドを使用することに対するエビデンスの量と質は非常に低く、有益性または有害性の確固たるエビデンスはないことがわかった。
POINT術後のフロセミド投与の有益性についてエビデンスは見いだせなかった。
【出典】
Effects of post-operative furosemide in adult surgical patients: A systematic review and meta-analysis of randomised clinical trials.
Acta Anaesthesiol Scand. 2019 Nov 19. doi: 10.1111/aas.13513. [Epub ahead of print]

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